日光表連山 男体山登拝&周辺山歩き1

男体山の開山からまだ間もない時期である5月中旬、男体山(2486m)の登拝を行った。人が多そうだと予想していたが、まだ雪があるうちにと思い、この時期の登拝となった。事前に調べたところでは、男体山の登山道は非常にシンプルで2本しかなく、特に二荒山神社中宮祠側の登山道では道迷い遭難の可能性もほぼない安全な山だ。山は活火山で噴火は過去1万年で4回、山頂の火口が直径約1kmだ。3,7,8合目、頂上には避難小屋がある。トイレはない。

以前、戦場ヶ原や太郎山から見た男体山の姿は非常に美しく印象的だった。その姿形の美しさと中禅寺湖前の位置から日光でもひたすら目立つ山だ。

今回の登山では、表玄関となる二荒山神社中宮祠の登山道から登山を始めた。開山時間は6時からだが、登山開始は9時すぎ、中宮祠で入山料(?)500円を払って入山した。登山道は筑波山かと思うくらい人がたくさんいた。(例えとしてで実際は筑波山ほどではないと思う) 誰でも登りやすい山なんだと思った。

日光二荒山神社中宮祠のお詣りにて、これから登拝させていただくことをお願いし、登拝を開始した。

日光二荒山神社 拝殿

登山道入口である 日光二荒山神社 登拝門

 

男体山登山道

一合目

上の写真のような普通の山道がしばらく続くが、途中、3~4合目では車道を歩いて、4合目の鳥居を迎えた。

4合目の鳥居

登山道は岩だらけ。

段差が大きいので、日ごろの運動不足にはかなりきつい岩道登りだった。

そこそこ人が多くて進みにくかった。岩場の端で朝食かねて数十分の休憩をした。

鳥居があった。

瀧尾神社があった。

登拝案内図で見ると、このあたりはほぼ8合目だった。

その後、岩の道が終わってほっと一息、楽な道が現れた。

日光白根山(だと思う)方面の眺望だ。

白根山ズーム。

まだまだ雪が多い白根山。この日の登山では男体山か白根山か迷ったが、男体山でよかったのかもしれない。

 

楽な道はすぐに終わり、階段になった。空気が薄いせいなのか、脚が思うように進まない。

このあたりは恐らく2000mはこえて頂上に近いくらいだろう。標高が2000m前以上になると酸素の薄さにより、ひと味違うきつさが加わるような気がする。

 

岩壁沿いの道になった。

 

写真はないが山頂近くのガレ場になると、下りの方に頻繁に出くわすようになり、時々ルートを譲りながら歩く必要があった。人に譲ったり、譲られたり、追い抜いたり、抜かれたり、人との関わりが多くなる。山でのそのような人とのやりとりはちょっとしたストレスだ。たまにならよいが、この日の男体山は頻繁に人とすれ違った。

少し立ち止まって、中禅寺湖側の景色を見た。

この美しい眺めを見ながら下るのかなーと漠然と思っていたが、そうもならなかった。ガレ場からは山頂まで近くだった。

 

男体山山頂

意外にあっけなく山頂の奥宮到着。

山頂に登るとすぐ目の前が奥宮のお社だった。まずはこちらで参拝をした。霊地感たっぷりの奥宮だった。疲れた体でも十分神聖さを満喫でき、すばらしいお祈りができた。祠という媒介物を利用することで神の山ということを強く意識できた。この山は単なる趣味登山ではなく、登拝という言葉が似合う。、

周囲に人はたくさんいるが、意外にこのお社にお詣りする人が少ない。それはそれで助かるのだが、ややさびしい気もする。神の山と余り認識してないのかな。もっともどこで手を合わせても同じだろうけど。

 

二荒山大神像

 

男体山山頂から見た中禅寺湖

 

 

男体山山頂からの山々

山頂スペースは思っていたより、ずっと広い。比較的平らな地形が広がっている。まず太郎山側に歩いてみた。少しずつ標高が下がっていった。

奥宮の祠の位置からは数分歩き。太郎山に近いところに太郎山神社があった。

 

太郎山神社

ここまで来て風が寒くなってきたのでソフトシェルっぽいウィンドブレーカーを着用した。

山頂の冷たい風は最高に気持ちがよかった。しびれるような冷たさは、自然の厳しさであるが、地上とは違う純正な清浄さを持つ。雪がまだある内のよいタイミングで男体山に登れたと、大満足の感覚だった。

とにかく、高山の空気の美しさ、冷たさが大好きだ。

 

男体山からの太郎山

 

 

男体山山頂からの白根山

 

太郎山方面から山頂近くに戻ってきた。

男体山山頂の風景

広い山頂スペースだったが、人、人、人、人だらけの人気の山だ。期待していた雪は天候がよいので融けたようだ。

 

男体山山頂の風景

 

男体山山頂からの日光連山

 

男体山から女峰山

 

男体山山頂エリアですが、志津峠方面。

男体山山頂の続きともいえる部分だが、志津峠方面に近づくとぐっと人が少なくなった。雪が多くなってきた。人の少なさに惹かれてどんどん志津峠側に進んでいった。元々は中禅寺湖側の来た道を降りるつもりだったが、志津峠側がすごく気持ちよさそうだったので、休憩を取らずに吸い込まれるように志津峠に下りていってしまった。

 

男体山~志津峠

志津峠への登山道下りは人が少なくて快適だった。中禅寺湖側と比べると山に来たという実感が出てきた。自然の中の自分、頼れるのは自分だけという感覚になる。

志津峠方面の登山道

暫くの間、雪が多かった。柔らかくずぶずぶになりつつある雪だったので、アイゼンは不要だった。

登山道

登山道

標高が低くなるとともに雪は消えていった。日光連山の景色が美しい。

登山道

急なガレ場っぽい、岩、砂、土の坂道を途中横切った。

登山道

登山道

登山道

登山道は下に行くにつれ、えぐれたところが多くなった。太郎山の新薙と似たような感じだった。

登山道からの眺め

 

志津峠

志津峠近くの笹藪

この笹薮を経て志津峠の近くにある志津小屋に出た。

志津小屋付近の神社 日光二荒山神社志津宮

近づいただけでもすごい霊気のお宮だ。男体山の神様でなく、このお宮の神様だ。

志津小屋付近の神社 日光二荒山神社志津宮

志津小屋付近の祠

志津小屋

中をのぞいてみたが、地面が土でじめじめっとした小屋だった。波動的にも気持ち悪い。噴火でもない限りこの小屋には入りたくない。

志津小屋 水場

すごく冷たい水だった。雪解け水だ。恐らく飲める水なのだろう。きれいな水だった。写真の水は泥を落としたためにごっている。

大真名子山

女峰山

日光表連山 男体山登拝&周辺山歩き2へ続く

 


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