前日光の神社 天狗のお社 古峯神社(古峯神社~三枚石~深山巴の宿 登拝1)

4月中旬と下旬の境目くらいの時期に古峯神社方面にいきました。以前から行きたいと思っていた神社で、付近の霊場である三枚石、深山巴の宿を含めてお詣りをしました。深山巴の宿は時々インターネットで見て知っており、三枚石は直前の地図確認で地図上に鳥居のマークがあることから立ち寄ることを決めました。調べてみると三枚石へは登山となり、健脚向きとなっているものの所要時間は95分と短いので手ごろです。古峯神社~三枚石~深山巴の宿と回れば少し距離も稼げるので、暫く登山はしていなかった体を慣らすのにはちょうどよいかなと思いました。

古峯神社は初めて来る神社なのでどんなところか興味がありました。予備知識としては、天狗のイラストなどが書かれた多彩なご朱印を出すところで、天狗の神社なのだろうなと思っていました。山岳神社なので、どこかの山やその奥社を遥拝するのかと思っていたらそのような山はなさそうで古峯神社単独のようでした。

古峯神社の付近は、お蕎麦屋、お土産屋などお店が数件あり、門前町として少し開けていました。

古峯神社を出て三枚石に向かうときに、せんべいを焼いている店があったので、焼きたてせんべいをおいしくいただきました。登山を控え小腹がすいていたときなのでちょうどよい補給になりました。

 

母屋の拝所での参拝

古峯神社の参道は短めで案外簡単に社殿までつきました。最初、社殿の外からお詣りしたのですが、穏やかで清らかな気配がすごく気持ちよかったです。神聖な波動で、これが天狗の波動なんだなと思いました。このお詣りだけで大満足な気持ちになりました。

ただ、扉もしまっているし授与所もないことから何か変だなと思っていたら他の参拝者の動きから建物の中に靴を脱いで上がれることに気づきました。お寺ではたまにありますが、珍しい方式の神社でした。

靴を脱ぎ下足置き場に入れ、屋敷に上がり左に進むとすぐに拝所と授与所がある畳の間がありました。参拝者がすわる拝所である畳の間の前方に祭壇の間があり、祭壇の間と拝所の間は衝立の仕切りで区切られていました。この形式だとご祈祷はここでやるのか別に祈祷殿があるのかどちらだろうかと疑問が頭をよぎりました。拝所のすぐ横には授与所がありました。本殿は中からだとどこかわかりませんでしたが、祭壇の後方かもしれません。拝所の間はかなり広かったです。

縮尺や間取りの名前はいい加減ですが、見取図は大体こんな感じ。祭壇の間で巫女舞や太鼓や和楽の演奏があったりすると思います。

拝所でお詣りしたのですが、他に参拝者の方が多数おられ、畳であるため世間話込みでいつまでも拝所のあちらこちらや中央前に座っておられて、どことなく落ち着きませんでした。天狗さんがその場に来てくださったのかそうでないのかの違いからか、結果からいうと祭壇の前の拝所よりは、建物の外の拝所からお詣りしたときのほうが鮮烈な印象が残りました。

 

天狗の授与品

拝所のある部屋の祭壇に向かって左手には授与所があり、たくさんの授与品がありました。わたしはここで金属の天狗の顔が鈴になっているお守りを2種類(2個)いただきました。1つは普通の天狗、もう1つはからす天狗になっていました。今回の登拝(登山)では熊避けの鐘を持参するのを忘れたため鈴が必要でした。違う種類の鈴を2種類持つことによりじゃらじゃらとした音響効果を上げることができました。1つだけだと少しさみしい音になっていたでしょう。

 

広い母屋

拝所、授与所のある部屋を出て奥にいくとご祈祷やご祈祷を受け付ける部屋があるようでした。

続いて屋敷の中を散歩してみました。散歩というのは屋敷の中がそれほど広かったためです。拝所の部屋を出て、入口を右手に通り過ぎると参拝者がくつろげる部屋や、大広間などたくさんの部屋がありました。びっくりするほど巨大な大広間でした。(; ^ ー^) 後で古峯神社のWebサイトを見ていると300畳であることがわかりました。

屋敷内には食事の案内の張り紙がありました。食事のお膳の注文は一人からでもOKとのことでした。

 

ご神徳

開運 火防 海上安全 交通安全

天狗はご祭神のお使いとして、崇敬者に災難が起こった時、直ちに飛翔して災難を取り除いてくれる(災厄消除・開運)偉大なる威力の持主として広く根深い民間信仰を集めております。(古峯神社)

千古の霊山 天狗の社
当社は大芦川の源流に近い渓間、優美を醸す山麓に鎮まる。
御祭神に日本武尊をいただく開運・火防・海上安全・交通安全等の御神徳高い神社です。(神社庁)

 

特徴

天狗信仰

別名「天狗の社」とも呼ばれ、天狗は崇敬者にふりかかる災厄を除災するという信仰を集めているそうです。

古峯神社の母屋の中や、神社の境内にはたくさんの天狗の面や像がありました。

 

ご祈祷

8時~17時。札を受ける場合3500円~。受けない場合は随意。

わたしは登山を優先させ受けませんでしたが、和楽器の生演奏、巫女舞など内容が充実していて一見の価値ありのようです。しかもお札ありでも3500円からということで受けやすいです。

 

参籠宿泊参拝ができる
  • 「天狗の宿」として知られているそうです。
  • 翌朝黎明の厳粛に斎行される一番祈祷を受けられます。午前8時~(H31年時)。
  • 三百畳の大広間・百畳の中広間、天狗の間、個室など参篭施設があり、約350人が宿泊可能。

1泊2食付でご祈祷も受けれて、税込み6480円、個室7560円はかなりお徳ではないでしょうか。(宿泊代金はH31年4月現在)

 

深山巴の宿

深山巴の宿は日光開山の勝道上人が修行の地として一時期草案で滞在していた場所で、現在では奥宮が祀られている。古峯神社から移動距離、約6kmの位置にある。

古峯神社から徒歩だと上りになるため1.5時間から2時間弱はかかるのではと思われます。修行の地だけに歩ける人は余り安易に車で行くべきところでもないのでしょうけど、余り歩けない人は古峰ヶ原峠まで車でいきそこから700m歩くとほどよい散歩になると思います。

 

廻遊式日本庭園である古峯園

25,000坪の庭園がある。中には茶屋や茶室がある。入園料は300円。(H31.4現在)

わたしは登拝を優先させたので、入りませんでした。古峯神社にもし戻る時間があれば入ってみようと思っていたのですが、結局違う方向に進んだため入れませんでした。

 

多彩なご朱印

天狗のイラストが入るご朱印が有名です。

 

直会(なおらい)、食事

神社で食事ができる。ご祈祷を受けた後、直会として神饌料理の注文ができる。

「直会(なおらい)とは、神社に於ける祭祀の最後に、神事に参加したもの一同で神酒を戴き神饌を食する行事(共飲共食儀礼)」(Wikipediaより)

 

全国でも稀にみる多くの講組織がある。その数、約二万を数え、崇敬者は二百万を越す。(古峯神社Webサイト情報)

ということなので、もし講のときとタイミングがあえば、神社は大変な賑わいでしょうから、事前に確認しておくのも手です。

 

古峯ヶ原郵便局

郵便局が併設されている。

郵便局めぐりが趣味の人にとっては興味深いのではないでしょうか。旅行貯金マニア、消印マニアなどがおられるそうです。

 

その他

【御神水】 可:要相談
【御清砂】 可:有料 初穂料:800円

神社庁Webサイトより)

 

参拝写真

初めの方の鳥居

参道の鳥居

古峯神社 建物景

古峯神社 付近の渓谷と桜

 


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