新薙登山 太郎山登拝 青息吐息の登山

GW明けの5月11日に日光の太郎山を登りました。太郎山への登山ルーとは主に山帽子山側から登るのと、新薙から登るルートがあると思います。昨年5月頭に一度山帽子山側から登ったので、今回、日光三険の新薙から登ってみました。
昨年の太郎山初登山時はきつくて余裕がなかったですが、一年経ち少しは登山経験も増えたので違う感じ方をしながら太郎山を再体験したいと思いました。さらに時間的に余裕があれば切込湖や刈込湖まで足を伸ばしたいと思っていました。

しかし、結果は楽しむどころか、いくつかの悪条件が重なり今まで体験したことがないようなきつい登山になってしまいました。(>  <;) 自分的には今までの人生でも有数の厳しい体験でしたが、いいこともあったし、終わってみればよい体験になったと思います。

以下、回想の登拝記録です。

 

太郎山登山口

林道から見た太郎山。この位置から太郎山に挨拶して、登山口に向かいました。

久しぶりに見た太郎山の威容。太郎山や男体山、女峰山、大真名子山、小真名子山のファミリーの中で太郎山が最も武闘派という気がします。
この太郎山を見たとき、感嘆の思いが込み上げ「かっこいー」と思わず口に出てしまいました。心の中では「かっけー」だったのですが、神聖な山を前にして口に出すのはくだけすぎかなーと思ったので。(; ^ ー^)

その言葉に呼応したように「クォーン」という大きな音の山鳴りが太郎山の方から辺りに響きました。山側も反応していただけたということでしょうか。天狗さんあたりでしょうか。国立公園ですから近くに自衛隊の演習所もないはずですし、山鳴りということで理解しました。

山鳴りは登山中、もう一度更に大きな音がゴォーーンとあり、太郎山か小太郎山かの稜線辺りのどこかで聞きました。何の音なのでしょうか。

 

太郎山への林道

どことなく趣のある林道です。樹相からは里山にはない奥深さを感じます。

太郎山登山口を入って間もない樹林帯

樹林帯を少し歩くとスペースに出ました。

この辺りでなだらかな斜面は終わり、日光三険の新薙に向かう険しい登山道になっていきます。

 

日光三険 新薙

太郎山への登山道

この辺りも日光三険に入るのかはわかりませんが、険しい登山道です。以前三枚石を登拝したとき、健脚向けコースというのを登りましたが、そちらと比べても大人と子どもくらい険しさの差があると思います。

新薙への登山道

このような急な斜面の岩に貼りついて登ります。一応ロープが補助的についています。


ロープ付きの岩登りです。ここいらも日光三険に入るのかな?
なるべくロープはつかわないで登ります。
くつずれが発生していて少し気になりながら登っていました。

岩場を通りました。

登山道から振り返るとすばらしい景観。男体山です。

男体山と大真名子山の裾野は大きく雄大です。男体山の横には中禅寺湖も見えました。

大真名子山、小真名子山

女峰山と小真名子山

ガレ場に差し掛かりました。

下を見るとこんな感じなので緊張します。

ガレ場、岩場は何回か横切ったりその横を登ったりしました。

この辺りが新薙なのでしょうか。

岩場

上の写真は、岩場の上方向を見たもの。

と、楽しかったのはこここまで。この先、雪道になり苦労しました。

雪道

軽アイゼンなしで登れますが、雪が柔らかく、時々ずぼっと踏み抜きがあるのが厳しかったです。それだけ体力を消耗しました。

お藩畑への道

太郎山の登り始めにはゲイターを付けていたのですが、暑くて外していましたので、そのまま歩いたら踏み抜きでどんどん雪が靴の中に入って来て不快でした。すぐ雪道は終わるのではないか とか 進むほど雪も硬くなり踏み抜きも減るんじゃないかとか 楽観的な予想をしてみたりで、ゲイターつけるのが面倒で付けませんでした。
さらにくつ下が足に合わずにくつずれの痛みが悪化。くつを脱ぐ場所もないので頂上まではと我慢して登りました。(;´д`)トホホ…

 

お花畑

お花畑


お花畑は雪解け水がたまっていて、じゅくじゅくの泥地化していました。おかげで登山靴がどろだらけ。景色はよいが靴ずれや泥で楽しむ気持ちになれませんでした。(;´д`)トホホ…

お花畑を越えるとまた雪道でした。ガーン。

ここからの斜面の雪道が一番悲惨な道のりでした。踏み抜きが深くて、足の付け根までいったり、踏み抜き穴にはまり込んであお向けにひっくり返ってしまったり・・・。泣きたくなりかけましたが、あお向けになった自分は滑稽だと思い、気持ちを苦笑いに変えました。軽アイゼンでもつけてさくさくっと歩いたら悲惨な気持ちにならずに済んだかもしれません。しかし一番精神的にダメージがあったの雪よりもくつずれでした。

美しい登山道のはずなのですが、それを楽しむ心の余裕がなかったです。

 

太郎山

我慢の登山を続け、何とか太郎山の頂上到達。ふぅー、よかったよかった。

山頂についてすぐにお詣りをしました。くつずれと雪のおかげでかなり時間がかかった登拝でした。

頂上から白根山方面

太郎山山頂風景

太郎山山頂から見た壮大な風景

日光の中でも太郎山、小太郎山からの眺望はすばらしいと思います。

頂上の岩場

この岩場で靴を抜いで雪でぬれたくつ下を乾かしながら暫く休憩しました。虫が一時的に多くて困惑しましたが、人を襲う虫でなかったのでまだよかったです。くつずれ対策としてティッシュをクッション代わりに靴の中に入れて患部にあてがい対策しました。かかとが赤くなっていました。

太郎山頂では足をかわかすため30~40分ほど休憩しおにぎりを1個食べました。天気がよくて雪でぬれた足、くつ下はかなり乾いて助かりました。風景を眺めながら長い休憩をしたおかげで精神的にもリフレッシュできました。

 

これから進む小太郎山方面への稜線

くつを履きなおしで出発するとくつずれの痛みも起きず気持ちよく歩けました。

と、ここまではくつずれに苦しんだ程度の比較的平穏な登山だったのですが・・・。ここから先が本格的な苦難でした。おにぎりを1個食べたことが、後々大きな災厄をもたらしました。
(> <)

 

小太郎山、山帽子山方面へ続く


Amazon.co.jpアソシエイト&楽天Books

Amazon

楽天Books