伯耆大山 弥山登拝2 頂上の高原周遊

大山の登山は夏山登山道から始めました。阿弥陀堂参拝の後、登山開始です。土曜日の登山道は賑やかでした。お年寄りから子どもまでいますので、登りやすい山ということでしょう。10人以上~数十人規模の団体さんも数組みかけました。中国地方随一の名峰で、なおかつ、コースタイム2時間ほどで登れるので人気が集中するのでしょう。

 

我慢の夏山登山道

夏山登山道は階段に始まり、延々と階段が続きました。最初の頃はそれほど気になりませんでしたが、段々と苦痛になってきました。夏山登山道は階段が不人気と聞いていたので、やっぱりその通りでした。しかし他に登山道もないのでこの道を登るしかありません。白っぽい砂利の階段の道は時々砂ほこりがたつので、人の往来の多さもストレスです。

夏山の登山道の階段の写真は1枚のみアップします。

低木が多いので、天気のよい日はつばの大きい帽子やサンバイザーが欲しいです。

 

七合目の手前だと思いますが、左を見ると雄大な風景が見えました。

七合目をすぎると階段以外に岩登りもあり、気分転換になりました。

夏山登山道かのら眺望です。

開けた感じの登山道

低木に囲まれた登山道は終わり、風通しがよくなりました。

夏山登山道八合目を過ぎた辺りでの眺望

標高1600mくらいの夏山登山道

ほぼ稜線に近い気持ちがよい登山路に出ました。

 

異常に気持ちよい頂上エリア

そしてついに稜線に出ました!すごい開放感です。こんな感じになるとは予想していなかったのでうれしさ爆発です。

頂上エリア

頂上エリア

稜線はさぁーと涼やかな風が吹き、気持ちよさは異常でした。抑圧されたようなひたすら階段の登りでぐっと我慢してきたものが一気に霧散するような開放感でした。この頂上エリアの美しさ、快さがあるから皆登って来るのでしょう。

 

頂上エリア

広大な頂上エリアの稜線を歩くと自分の中から喜びの感情が湧いてくるようです。1700mクラスの山でこれだけ広大ですばらしい稜線の山は珍しいのではないでしょうか。

周囲は低山と平野と海で、さらに大山自身が高原状になっており、展望のよさは際立っています。

 

伯耆大山の山頂と山頂小屋が見えてきました。

頂上到着です。1709m。

頂上から見た剣ヶ峰へと続く稜線

最高峰1729mの剣ヶ峰への尾根歩きが出来たら身持ちいいんでしょうが、途中崩れているところがあるそうで現在縦走はできません。
頂上エリアからの眺望

大山山頂小屋を上から見下ろしています。

小屋ではドリンクやお菓子などが売られていたと思います。暖かい飲み物が300円、冷たいペットボトル類が500円です。頂上で飲み物を頼んで飲むのも格別の味です。この日は暑かったので冷たい飲み物を補給しました。冷たさがじーんと体にしみわたるようなおいしさでした。(^ ー^)

頂上から小屋を過ぎ、夏山登山道方向に戻りますが、頂上はフィッシュの形状の登山路がついているので、行きとは違う路を歩きました。

頂上高原の遊歩道状の路

頂上高原の遊歩道状の路と眺望

 

火のエネルギーの石室(大山)

頂上の高原を散歩している際、霊山には大抵ある祠に出会ってないなと思っていましたら、頂上エリアの端の方に石室があり、中に祠のようなものがありました。

 

かなり歴史があるのか、天井部分が一部損壊していましたし、石室の中は雑然としていました。しかしまあ、せっかくなのでここでお詣りをしてみました。

頂上エリア

ここでは赤い火のようなエネルギーが強いと思いました。相当な回数の護摩が行われているのかそもそも大山が炎のエネルギーなのだと思いました。印象的だったので少し時間をかけてお詣りしようかと思ったのですが、すぐに別の人が来てしまいました。(; ^ ー^)

帰宅後調べてみると、伯耆大山は火神岳(ひのかみだけ)と呼ばれているそうで、関連性があるのかもしれません。大山は大神岳とも呼ばれていたそうです。

大山は今から約100万年前から1万数千年前までの間に、噴火活動があり、今のような形になったといわれています。

大山の名前が初めて文献に記されるのは、奈良時代に編さんされた「出雲国風土記」です。その当時は「大神岳」や「火神岳」と記され、古来、「大いなる神の在ます山」として、人々に崇敬されてきました。

その後時を経て、大山が栄華を誇った時代があります。それが山岳信仰に帰依する修験道の修行道場として栄えた大山寺です。平安時代以降、山岳信仰の仏教化が進むにつれて寺院が増え、最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえ、一大勢力として、高野山金剛峯寺(和歌山県)や比叡山延暦寺(滋賀県)に劣らないほどの隆盛を極めていました。大山は信仰の舞台として崇拝され、この地域の中心として大いに栄えていたのです。
(「中海、宍道湖、大山圏域市長会 だんだんサミット」サイトより)

大いなる神の在ます山とは、まさにそういう印象がぴったり来る山です。

 

石室付近の池

この池は地蔵ヶ池か梵字ヶ池のどちらかだと思います。古くから弥山禅定という神事が行われた聖地だそうです。現在も7月14日夕方から15日早朝にひとり神事という神事が行われているそうです。

石室付近の風景

ダイセンキャラボクの純林が見えます。特別天然記念物とのことです。

広い広い大山の頂上高原をゆっくり歩いて堪能し、石室までやって来ましたが、石室を過ぎると、大山の頂上エリアの周遊も終わりに近づいてきました。

大変名残惜しい場所でしたが、帰路の交通もあるので下山することにしました。

 

教訓

・ローカットのシューズを履いたのですが、翌日ふくらはぎの筋肉痛や足首回りの疲労が強かったです。登山靴の有難みがよくわかりました。

・教訓というより感想ですが、山小屋で飲み物を売っているときは、割高ではあるが利用が効果的でした。暑い時期は冷たい飲み物で生き返る思いがするし、寒い時期は暖かい飲み物が体を温めてくれます。

 

伯耆大山 弥山登拝3へ続く



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