東京の代表的なお寺 浅草寺の穴場とは?

都内で最も有名なお寺とは?最も大きなお寺とは?参拝者数が多いお寺とは?いずれもダントツで浅草寺ではないでしょうか。また、本堂である観音堂に祀られている神さまも素晴らしいと思います。別格中の別格とでもいうべき清らかさ、神聖さ、奥深さを備えた神さまという感じでした。浅草寺には何回もお参りしたことがあるからそう思います。
観音堂については広く世に知られていますので今回のエントリーは浅草寺の穴場の一つである二天門にフォーカスしてみます。穴場は他にもいくつかあると思います。

二天門の持国天、増長天

二天門は浅草寺東部にある門になります。観音堂の東側にある浅草神社入口の近くに立っている門です。雷門や宝蔵門と比べると小さな門です。境内図は下記のリンク先(浅草寺サイト)に記載があります。

参考リンク先:浅草寺 境内を巡る 二天門

なぜこの二天門を穴場と捉えたかというと、雷門から仲見世のメインルートで参拝した場合、目に付きにくいからです。観光バスの駐車場方向にあるので、はとバス以外の観光バスで来られた場合はこの門を通ることが多いと思います。

二天門自体、風格がある門ですが、特徴となっているのは左右に配された持国天立像(左、向かって右)と増長天立像(右、向かって左)です。仏法具として、どちらも金剛杵をお持ちです。二体の立像は力強く、その存在感は畏敬の念を抱かせます。

持国天、増長天ともに四天王ですが、どちらも四天王の中では顔の怖さで2トップという観念を持っています。憤怒の相というのでしょうか。そうでもない四天王像もあるとは思いますが・・・。

この二体の立像の解説については、東京都教育委員会のページを元に要約してみます。

・二天門に設置されていた二天像は、昭和20年の空襲時に修理に出されていて焼けてしまった。
・上野寛永寺の厳有院霊廟勅額門の解体修理時、脇袖が撤去されることになり、設置されていた持国天像と増長天像を昭和32年に浅草寺が譲り受けた。
・像は、17世紀後半に活動していた京都七条の御用仏師・法橋吉田兵部藤房の作。

参考リンク先:東京等教育委員会 浅草散策コース 木造持国天立像・木造増長天立像

二天門は国の重要文化財、持国天像と増長天像は都重宝になります。

二天門を通ってみたら・・・

実際に二天門の持国天、増長天の間を西から通ってみた感想をひとこと言うなら、月並みですが、「気持ちいい」です。(; ^ ー^)
持国天と増長天の相乗効果もあり、気持ちいい×N倍になると思います。Nとしたのはどのくらいの数字を入れるのが妥当かわからないからです。

二天門を通ったりお参りした感想を少し日本語で形容してみると、浄化力が高くいい意味でこの世ならざる感があります。仏神には少ないタイプの気のように思いました。門を通過するときの気なので、同時にCTスキャンならぬ気のスキャンでも受けているような感覚にもなります。浸透力があって体の芯まで、霊的な自分のエネルギーまでさぁーと浄化を受けるような、また、癒しの力も感じるような気です。よくない霊的な付着物は通れずに飛ばされてしまうのではないでしょうか。本来二天は門番なんでしょうけど、浅草寺はすかすかで門を通らなくてもいろいろなところから入ってこれるので、今日では門を通過する人のためのご利益になると思います。

門の性格上立ち止まりませんので一瞬しか気を浴びれないのですが、その儚さがかえって貴重にも思えます。もし止まって拝礼するとしたら、持国天、増長天別々にすぐ横に近寄るとよいです。この場合それぞれの違いもよくわかると思います。但し、どちらの立像も目を合わせるとぶるってしまうほど怖いです。通路側の目はガラスか水晶が入っているのか活きているかのようです。

持国天、増長天は、それぞれ少し性質が異なる気が出ている感じがします。持国天は力強く、増長天は癒しを含んでいるように思いました。これはそれぞれの役割の違いが関係するのかもしれません。持国天は持国=仏国を護る役割の強力さを名前に内包しています。増長天は、その語感のとおり増長=成長させる恵みの力のイメージです。方面守護の格の順番は東→南→西→北のイメージですが、持国天は東面、増長天は南面ですから最強の二天ということになります。他の二天は西方守護の広目天、北方守護の多聞天です。

以下、二天門の参拝写真です。

 

ニ天文

持国天

持国天は、増長天と比べてやや内側(通路側)を向いて設置されています。持国天の正面には木が植わっており、正面から拝礼はしにくいです。

増長天

増長天は持国天と比べてやや正面を向いて設置されています。顔は赤にペイントされているはずですが、実物を見るとなぜか白く見えます。

ニ天文の前に置かれている手水鉢

二天門越しの観音堂

以上で二天門のエントリーは終わりです。また機会があれば浅草寺の他の参拝スポットを書いてみたいと思います。



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