正教会に行ってみた お茶の水のニコライ堂(東京復活大聖堂教会)参拝

たまにはキリスト教の教会に行ってみようと思い、11月の下旬にお茶の水の東京復活大聖堂教会、通称ニコライ堂を参拝しました。以前から気になっていて教会に行くならここだと決めていました。適当に昼過ぎに行ってみたのですが、拝観時間が11月から3月は午後1時~3時30分までということで、うまく拝観可能時間に当たりました。拝観時間を調べてから行くべきでしたがよかったです。(; ^ ー^)

ニコライ堂(日本ハリストス正教会の大聖堂)

ニコライ大聖堂は、日本ハリストス正教会教団,東京復活大聖堂教会だそうです。ハリストスとはキリストのことです。
到着してすぐに写真を撮りました。

ニコライ堂(東京復活大聖堂教会 大聖堂)の拝観料は300円でした。拝観案内のパンフレットと大きめの赤っぽいキャンドルを受け取って中に進みます。拝観する人はそこそこおられました。おばちゃんの団体さんが来られたりで、私語は注意されていました。
(; ^ ー^)

聖堂の中は撮影禁止なので写真はありません。下記のリンク先サイトに内部の写真がいくつか載っていました。もしかしたらわたしが拝観したときと少し違っている部分があるかもしれません。

リンク先:Stroll Tips

正教会の祈りの場

教会(大聖堂)に入って前院を進み聖所の前の四角い部屋に差し掛かると、聖なる強い気が立ち込めていて衝撃を受けました。力の強い神社みたいだと思いました。空間がクローズドな分、気が充満していて密度が濃いです。祈りの蓄積がある空間だと思いました。

教会の中は天井がドームの下に少し差し掛かるところまでで仕切りが置かれており、中の方までは進めませんでした。重要文化財でもあるし、キリスト教の国でもないからしょうがないのでしょう。教会の中央の聖所には椅子が数十脚がおかれていました。
一般拝観できる範囲の場所にはイコンが数個(4つくらいだったと思います)置かれていて、イコンの前にはキャンドルがたくさん燃えていました。大きな柱が2本あり柱のところにもイコンとキャンドル立てが置かれていました。イコンとは、聖像と訳され聖人の絵になります。

正教会としてのニコライ堂の中の様子については次のようでした。

正教会に長いすはない

正教会はその他の教会のイメージとはやや違う部分があります。
礼拝堂のいすにすわってリラックスしながらお祈りを捧げたいという気持ちもあるかもしれませんが、正教会では祭礼は立って行うのが主であるため長いすは置かれていないです。ニコライ大聖堂の場合も長いすはもちろんないですが、一応聖所には単体のいすが数十脚、置かれていました。
仕切りがあるためいすまではいけませんので眺めるだけになりました。(; ^ ー^) 信徒は中に入れるのだろうと思います。

正教会には像はない

教会にはイエスキリストが十字架にかかっているような像が置いてあったり、大きな十字架があることがありますが、そういった像はありませんでした。代わりといえるかはわかりませんがイコンというのがあります。

礼拝堂の左右に小部屋がある
壁には絵がたくさん掛かっている

ニコライ堂の中では向かって左右の奥に小部屋がありました。向かって右の小部屋の奥の上壁にはイエスキリストっぽいステンドグラスが、左の小部屋の奥の上壁には白ひげを生やしたおじいさんとも言えそうなおじさんのステンドグラスがありました。聖人だと思います。中央に並べられているいすの前にはステージがありました。奥の壁にはたくさんの絵がありました。イコノスタス(イコノスタシス)といいます。

 イコノスタシス(iconostasis、「聖障(せいしょう)」と訳される)とは聖所(せいじょ・内陣)と至聖所(しせいじょ)を区切る、イコンで覆われた壁である。
日本正教会ではロシア語の”Иконостас”(イコノスタス)に準拠し「イコノスタス」と呼ばれる事が多い(Wikipediaより)

 

わたしは、10代の頃、礼拝や賛美歌や聖書を唱えていたので、キリスト教の教会でお祈りをすることには抵抗がありません。教会めぐりをしたこともありました。とはいえ正教会とかカトリックとかプロテスタントとかには無頓着でした。今回の拝礼で、正教会に興味がわきました。

正教会の奉神礼

ニコライ聖堂に入ってろうそくに火をつけてみようかと思っていたら、向かって右の部屋の前あたりで何かの祭礼が始まりました。何の祭礼かわからなかったのですが、「正教会における奉事・祈りの総称を奉神礼という(Wikipediaより)」そうですので、奉神礼としておきます。正教会で奉神礼は、公祈祷、私祈祷を含みます。

これは好都合だと思い、できるだけ近づいて奉神礼を見守りました。神父さんが何かを唱え、2~3人の女性が聖歌を歌っていました。神父さんの前というか後方といっていいのかはっきしりませんが、お子さんを含んだ数人のご家族が並んでいて、何かご祈祷のようなものを受けているという構図でした。神社ならば七五三かなというところですが、お子さんが洗礼でも受けているのか、私祈祷かなーと思いました。下世話な話ですが、キリスト教のご祈祷っていくらくらいなのかなーと帰宅後、気になりました。信徒ともなると結構な寄付金いるんでしょうね。

天使のような歌声と詠唱

奉神礼の前ではわたしも参加しているような気持ちになりました。とても厳かな雰囲気で何と神聖で深遠な祭礼だろうと感動しました。少し涙が出るほどです。胸の前で手を組んでお祈りをしたい気持ちにかられました。
いくつもの光が次々にやってくる感じがあり、光は天使とかそういう聖なるものだと思います。女性の澄んだ歌声がとても聖なる波動を含んだ響きでした。神父さんもいろいろ唱えておられ雰囲気作りに一役買っておられたと思いますが、女性の声が特に印象的でした。神父さんと女性たちがかけあいのようになっているところもあり、連祷やチャントでしょうか。
神父さんが時々鈴がついているランタンのような聖具を振るのですが、この鈴の音も圧倒的な高波動でした。途中で火をつけたのか、鈴つきの聖具からは煙が出ていました。帰宅後、インターネットで調べたところ、乳香を焚いた振り香炉ではないかと思います。
歌っていた女性の1人が奉神礼の終わりに近い頃、部屋の前の拝所のようにしてある場所に移動し、何かを唱えていました。この女性の詠唱がまたすばらしかった。ものすごく感動しました。信仰の力と天使を呼ぶ力でしょうか。どのようにしてこの方は聖なる歌声と詠唱を見につけられたのでしょうか。厨二病的にいうと、信仰系の詠唱者というところです。わたしももっと自分を清め高め、成長したいと思いました。

繰り返しになりますが、奉神礼は主に女性の聖歌の歌声と神性を感じる1人の女性の詠唱、鈴の音がすごかったです。いいもの見せてもらいました。奉神礼ははかなり長く続き体感15~20分くらいでした。

奉神礼が終わって少し余裕が出て、詠唱をした女性に意識を少しだけ向けてみると、奉神礼直後ということもあるでしょうが、とても清らかで高い波動の持ち主でした。

ドーム

次に教会内のドーム状の天井の下に移動しました。かろうじてドーム部分の端の方までは進めましたのでしばらくそこでじっとしていました。ドームの下は予想したとおり、パワースポットでした。教会の中は気の力で全部がパワースポットといってもよいのですが、それ以外にドームの下は別の力が加わる感じです。これまでの経験から、もしかしたらドームという形状はピラミッドのように何かエクストラな力を生み出す形状ではないかと思っています。ドーム状の建物というと、ヨーロッパの建築では神殿、教会や王宮が頭に浮かびます。特別な力が必要な建築物に採用されているということです。

ドームについては、拝観時に配られた冊子に次のように記載があります。

聖人、天使ら、またすでに眠った人々が神さまと共にある天の世界を表し、6世紀には既に使われていました。ビザンティン建築ではイスタンブールのイヤンソフィヤが代表的です。またロシアなどでは13世紀から玉ねぎ型が発展し、五個のドーム、三つのドームなどがあります。五個はハリストスと四人の福音記者、三つは至聖三者(三位一体の神)のようにその数によって表現されることもあります。

 

東京復活大聖堂(ニコライ堂)の写真

下の写真は、大聖堂内の拝礼の後に撮りました。

下の写真では大体同じ角度の写真を2枚続けて貼っています。違いは入口の色です。

スマホのカメラ越しだと明かりが点滅しています。

建物のステンドグラス


敷地内

敷地内

ニコライ小聖堂

正教会の十字架

正教会の十字架は、一般的によく見る十字架とは違います。知らない人が見たら十字架とは思わないかもしれません。八端十字架というようです。

リンク先:八端十字架 Wikipedia

 

重要文化財

ニコライ堂入口

以上で、東京ハリストス正教会教団 東京復活大聖堂(ニコライ堂)での礼拝記は終わりです。またキリスト教の教会に行ってみたいと思います。



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