竹生島の宝厳寺、竹生島神社(都久夫須麻神社)

琵琶湖に浮かぶ竹生島は、巌金山(がんこんさん)宝厳寺や竹生島神社があり霊場となっております。島には平地部分は余りなく石段をそれなりに上る必要があります。琵琶湖に浮かぶ島なので、眺望はとてもよいです。また、琵琶湖の沖合いで琵琶湖の大きなパワーも受けれる場所となっているようです。島にレジャースポットはなく、見所はお寺と神社しかないと思われますので遊びにくるのではなく、お詣りにくるところでしょう。竹生島神社のキャッチコピーも「祈りの島」でした。実際のところは観光参拝が多いと思います。

竹生島へのアクセスは島ですから陸路はなく、琵琶湖の湖岸、湖東、湖西の複数の都市から船便が出ております。近江今津、長浜、彦根などがありました。冬場は平日は運航されていないようです。往復便や今津と長浜の琵琶湖横断便などがありました。上陸時間は便によっていろいろですが、往復便の場合70分~80分でした。変わる可能性もあるので乗船都度確認するのがよいと思います。時間が短めなのでゆっくり見てまわる余裕はありません。今津、長浜からの往復便は比較的上陸時間が長めです。横断便で一便ずらすと2時間ちょっと時間を確保できるのでよいと思います。一便ずらす手は最終便では使えません。もしかしたらクルーズ便でも相談次第で一便ずらせるかもしれません。

 

竹生島と琵琶湖

 

琵琶湖をクルーズ時の風景です。

竹生島は湖北になるので、水もきれいです。上の写真ではお天道様と琵琶湖のパワーを受けました。

竹生島(右)

下の写真では竹生島の右端が着岸場所で、船が泊まっています。

竹生島に上陸し、普通にまっすぐ階段を上っていくと、宝厳寺の本堂(弁才天堂)方面に至ります。もし先に竹生島神社(都久夫須麻神社)や宝厳寺の観音堂を参りたい場合は途中に右に行く表示があると思います。

 

日本三弁才天・宝厳寺

 

巌金山(がんこんさん)宝厳寺のキャッチコピーは「天女降り立つ浪漫の島 竹生島宝厳寺」です。主要なお堂として本堂でもある弁才天堂と観音堂があります。観音堂は西国三十三所第三十番札所となっています。

Wikipediaによれば竹生島は「観音霊場であるとともに、弁才天信仰の聖地でもあり、日本三大弁才天の1つにも数えられる」。

創建

神亀元年(724年)。聖武天皇の勅願により行基が開基。

ご本尊
  • 弁才天像(本堂)

    宝厳寺本堂のご本尊です。秘仏であり60年に一回の開帳です。次回の開帳は西暦2037年となります。

  • 千手観音立像(観音堂)観音堂のご本尊です。秘仏であり60年に一回の開帳です。次回の開帳は西暦2037年となります。
国宝・重文
  • 唐門(国宝)慶長7年(1602年)に豊国廟の唐門(極楽門)を移築
  • 観音堂(重文)
  • 渡廊(重文)
  • 石造五重塔(重文)-鎌倉時代

宝厳寺・都久夫須麻神社(竹生島神社)入口

宝厳寺 寺碑

 

瑞祥水

湖底からくみ上げられているという瑞祥水の隣の仏さま

瑞祥水は宝厳寺ご本尊の託宣により掘られた井戸水の霊泉で、深さ230メートル(湖底下約 130m)の井戸だそうです。深い井戸ですが健康によいのでぜひお持ち帰りくださいとのことです。

宝厳寺 手水

 

宝厳寺本堂(弁才天堂)

本堂(弁財天堂)のご本尊は、奈良時代ですが聖武天皇の勅命を受け、開山時(724年)に行基が開眼したものだそうです。本尊は秘仏であり、目視しながら拝めるのは前立の弁天さまになります。60年に一度御開扉されまです(次回の御開扉は2037年)。

弁才天堂の中はとてもやさしげな弁天さまの霊気で気持ちがよいです。精神面など疲れている人、落ち込んでいる人はこちらでじっくりお参りして癒してもらうとよいのではないかと思います。疲れていない人もなんやかんや心の悩み事はあるものですので相談してみるとよいかもしれません。

以下は弁才天について、宝厳寺のWebサイトより引用しておきます。
「人の穢れを払い「富貴・名誉・福寿」「愛嬌縁結びの徳」「子孫」を恵む神です。また「音楽・智恵・財物」の神として吉祥天とともに広く信仰された女神ですが、もともとはインド古代信仰の水を司る神「サラスヴァティー神」で、それが仏教における守護神として取り入れられたのです。インドでは「水」には汚れを洗い流す力があるというところから、人々の清き心(菩提心)を守る神として信仰を集め、修行者の守り神として祭られるようになりました。修行を助けるからこそ、芸道、商堂の守り神になったと言われています。」

宝厳寺 本堂(弁才天堂)

弁才天堂

 

三重塔は弁才天堂からはすぐです。

宝厳寺境内には小さな祠の辯才天もありました。

 

観音堂

観音堂の写真は訪問当時改修中であったため(唐門もですが)、撮っておりません。観音堂から竹生島神社(都久夫須麻神社)に向かう舟廊下は撮りました。

観音堂本尊は秘仏千手観音立像で鎌倉時代のものだそうです。宝厳寺のWebサイトによると、正しくは「千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)」といいます。60年に一度だけ御開扉される秘仏です(次回の御開扉は2037年)。

舟廊下

観音堂についての感想ですが、参拝当時(2016年11月)建物の中に異臭が立ち込めておりすぐに出てしまいました。かなりきついにおいでした。改修工事で周囲に幕が張られていたのでにおいがこもっていたのかもしれません。現時点でどうなっているのかは最近行ってないので不明です。異臭は改修の建築工事によるものでなくすえたようなにおいです。ミイラでもありそうなにおいで霊臭も含まれているかもしれません。
別に行った他のお寺でも系統が同じにおいがしたことがあります。そのお寺については毎週のようにしばらく通ってお堂に上がり込んでお浄めのお祈りを続けているうちににおいは消えていきました。その後しばらくご無沙汰後お参りするとまたにおいが復活しておりました。(^∀^;)

 

竹生島神社(都久夫須麻神社)

創建

雄略天皇3年(459年)に浅井姫命を祀る小祠が建てられたのが創建という。(Wikipediaより)

ご祭神

市杵島比売命
宇賀福神
浅井比売命あざいひめのみこと(産土神)
龍神

以下、竹生島神社(都久夫須麻神社)のWebサイトより。

市杵島比売命(別名:弁財天・宗像大神)と申し上げ、天照大神のお子様で古事記によると海上、陸上の道をお開きになられた交通安全・開運厄除の神様とされています。
また、弁財天は『慈愛』『財施』『安心』のご利益が信仰されています。
宇賀福神は、五穀豊穣・商売繁盛の神様として広く信仰をあつめています。

国宝・重文

本殿、 棟札1枚 (国宝)安土桃山時代

都久夫須麻神社はご祭神は次の四柱とされています。市杵島比売命、宇賀福神、浅井比売命(産土神)、龍神です。市杵島比売命、宇賀福神が含まれていることからか都久夫須麻神社も弁財天とされているようです。龍神をご祭神に入れているところがこの神社らしいです。宝厳寺の弁才天像は神仏分離以前は都久夫須麻神社本殿に奉安されていたそうです。

都久夫須麻神社/竹生島神社 ご本殿

都久夫須麻神社/竹生島神社 竜神拝所

こちらの竜神拝所から琵琶湖に向かって拝礼したとき、大変気持ちよかったです。広大な琵琶湖のパワーと竜神の霊気が感じられると思います。竹生島でも重要な拝礼スポットです。かわらけ投げができるようになっています。

下の写真の弁才天もありました。確か竹生島神社の近くだったように思います。

妙音弁才天だったかもしれません。(はっきり覚えてないです。)