茨城神社旅2 大洗磯前神社 神磯~御本社周辺
茨城神社旅として、酒列磯前神社に続いて、同じ日に大洗磯前神社にいきました。大洗磯前神社には二回目の参拝です。11月上旬に参拝しました。
大洗磯前神社の位置づけ
大洗磯前神社から車で北に30分弱くらいのところにある酒列磯前神社と同じご由緒の神社で、大洗磯前神社は「大己貴の命」と「少彦名の命」を祀り、酒列磯前神社は「少彦名命」が祭神、配祀神が「大名持命」となっています。
酒列磯前神社は茨城県屈指の神社で、大洗磯前神社は日本でも屈指の神社だと思います。一宮ではありませんが、一宮クラスの風格がある神社です。
大洗磯前神社の特徴
-
- ご由緒が特徴的。
平安初期の頃、夜中に空が光り大洗に神が降りられ、その神は元国造りの神で東国の困難な事態を救いに来たというもの。以下に詳細は引用する。
- ご由緒が特徴的。
“平安時代の書物『文徳天皇実録』によれば、斉衡3年(856)12月29日、鹿島郡大洗磯前に新たに神が降りられた。郡民で海水を煮て塩をつくる者が夜半に海を望むと天が光り輝いているのが見え、翌朝一尺ほどの二つの怪石が海辺にあった。翌日さらに二十余りの小石が二つの怪石に侍座するようにならび彩色は常にあらず形は沙門に似ている。時に里人の一人に神がかりをし「我はこれ大己貴、少彦名命也。昔この国を造り常世の国に去ったが、東国の人々の難儀を救う為に再びこの地に帰って来た。」と仰せられた。これにより神社を創立。”(茨城県神社庁の大洗磯前神社のWebページより。)
この御由緒にある怪石は大洗磯前神社に今もあるのでしょうか?
- 神磯
神社の前の磯が「神磯」と名づけられており、鳥居がある。この付近の海岸に神様が降臨したとされている。神磯の鳥居は歴史がそれほど古くなく、1956年の建立。 - 社叢
海沿いの神社ではあるが、社叢が豊か.
神社の海寄り前面は松林があり、御本社の周囲から後方に広がる杜は常緑広葉樹や杉などが見られた。こんもりとした杜の豊かさについては次の動画を見るとよくわかる。
- 霊泉
湧き水が出ている。例えば境内社の御嶽神社の前に湧いている。手水舎の水もそうだと思われる。神社内に龍口から霊泉が出ている場所がある。
2017年11月参拝時は工事中のため、御嶽神社にはいけないようになっていた。但し北側の鳥居から入り、つつじの小径を辿れば御嶽神社にも行けるようである。 - 大きな鳥居がある。
大洗磯前神社のデータ
・別表神社、旧社格は国幣中社、式内社(名神大社)であり、社格は高い。
・旧名は、大洗礒前薬師菩薩明神社。薬師菩薩名神。
・アクセス
酒列磯前神社から大洗磯前神社へは、電車バスでも移動できる。
ひたちなか海浜鉄道湊線 阿字ヶ浦駅(または磯前駅)から那珂港駅下車。
那珂湊駅から大洗神社前までバスがある。但し本数は多くない。
この間タクシーを利用する手もある。
参拝写真 神磯
参拝写真 大洗磯前神社
大洗磯前神社の大鳥意。神社の入口から少し歩いた交差点にある。
境内社の中でも特徴的に強い気を放つ神社だ。清良神社のすぐ横には神池がある。門番のような清良神社で挨拶をしてから大洗磯前神社への階段を上ることにした。清良神社と神池は、大洗磯前神社をまだ一度も参拝していないときに夢の中に登場したことがあるため、わたしにとっては印象深い場所だ。
神池
水は少しは透明度は残っているが、清水のようなきれいさはない池。鯉が泳いでいた。
大洗磯前神社の御本社への続く参道の階段。
階段の中ほどから気が急速に強くなる。階段を上りきると視線の先に随神門と、随神門ごしに少し拝殿が見え、迫力がある。
手水盤。豊富な水が湧きだしている。
この水は大洗磯前神社で湧き出している水かもしれない。社務所で聞いてみたらはっきりすると思う。
美しい拝殿。
拝殿の色はやや赤っぽい。カラーの装飾が小さくありきれいだ。色味的には氷川女體神社を連想させる。数年前の参拝時には工事中で見ることができなかったので、今回見れてよかった。
拝殿前ではものすごく力強い気だった。これほど力強い祭神は滅多に出会えないのではないだろうか。頭の上部が天に吸い込まれるような心地よさも感じた。自分にとっては特別な神社だった。
御本社は拝殿に比べるとやや小さめだ。神社が工事中のため御本社まで行きたいという意図を持った人でないと通路を見つけにくい状況であり、実際、御本社まで回りこんでくる人はいなかった。御本社の周囲はしーんと静まりかえっていて清清しく貴重な空間だった。拝殿ではひっきりなしに人が来るが、ここでは貸切状態なので御本社の後ろでゆったりとお詣りができた。
Amazon.co.jpアソシエイト