奥秩父 手軽な高地体験 北奥仙丈岳、国師ヶ岳登拝
少し高い山に行って見たくなり、奥秩父の北奥仙丈岳、国師ヶ岳を登ってみました。北奥千丈岳が2,601 m、国師ヶ岳が2,592m、奥秩父山域の山としては最高峰の山々です。登山口は標高2,360mの大弛峠からなので標高差は300mくらいのお手軽登山です。足は殆ど疲れませんでした。本当はもう少し登山で苦労して辿り着けるほうがありがたみが出るような気もします。
登山口の大弛峠
大弛峠はかなり山奥の割りに人出は結構多くて土日など満車となる場合もあります。標高が高いので一気に車で来た場合は人によって軽い高山病になるかもしれません。
大弛峠からは北奥仙丈ケ岳や国師ヶ岳まで1時間(往復両方行った場合で2時間)程度です。大弛峠からは金峰山にもお手軽登山ができ、金峰山まで2時間30分(往復4時間30分)の行程です。
登山ルート
登山ルートとしては、大弛峠から北奥仙丈岳や国師ヶ岳を経て天狗岩の往復を計画しました。具体的には次の通りです。
大弛峠~北奥仙丈ケ岳~国師ヶ岳~天狗岩~国師ヶ岳~夢の庭園~大弛峠
トイレは大弛峠に男女別のがあります。
天狗岩までの計画だったのですけども、同行者の体調から天狗岩までいけなくて国師ヶ岳どまりの登山となりました。でも美しい眺望、美しい山の神さまへの参拝など楽しめた登山(登拝)でした。
天狗岩
天狗岩には国師ヶ岳から往復90分です。天狗岩がある天狗尾根は岩がごろごろしているようで面白そうです。(下の案内図)岩が多い経路でちょっと辺鄙な場所なのでファミリーハイキング向きではなく登拝者向きです。
天狗岩に行こうと思ったのは、大嶽山那賀都神社の奥宮があることからです。岩の上に刀が立っているそうです。
参考リンク先:大嶽山那賀都神社 奥宮
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大弛峠~大弛小屋~前国師ヶ岳
標高が2360mなので夏なのに結構肌寒かったです。下界では半そでレベルの気候でしたが、ここでは動いてないと上着がほしいです。
大弛峠の鹿
大弛峠に鹿が来ていました。人に慣れているのか逃げません。下山後の写真です。
大弛小屋
大弛峠の大弛小屋
大弛峠から国師ヶ岳登山道ですぐ(1、2分くらい)のところにある大弛小屋。うどん、おでん、カレー、カップラーメン、飲み物などがありました。コロナのため、現在飲食は外のテーブルでした。大弛小屋は小屋泊、テント泊が可能です。
大弛小屋のベンチにすわって少し軽食し休憩しました。大弛小屋を出発、入山時には山の神さまへの挨拶を行ないました。
大弛峠からの登山道
この写真は帰路に撮ったものです。登山口近くの登山路ではありますが、標高が高いだけに奥山っぽい樹相で気持ちよいです。高山の樹木のにおいが強かったです。
見晴らし
少し見晴らしがよい場所に出ました。記憶があいまいですが、恐らくこの写真は夢の庭園分岐から少し夢の庭園側に進んで撮ったような気がします。
霧のためまったく眺望がありませんでした。天気予報があやしかったので少し心配でした。山の神さまに帰るまで雨が降りませんようにとお願いしました。その甲斐あってか降りませんでした。よかったです。(^ ー^)
前国師岳
夢の庭園のあと、前国師岳に着きました。大弛峠から30~40分程度ではないでしょうか。
前国師岳山頂
前国師到、標高2,570mです。独立した山ではなく小ピークという感じです。
上の写真は往路の霧で視界なしの写真、また下の写真は帰路の晴れてきた前国師岳です。
美しい北奥千丈岳 登拝
大弛峠からの登山道は、前国師のあと、北奥千丈岳と国師ヶ岳への分岐に至りました。(下の写真)ここは眺望はありませんけども、少し開けていて休憩ができるところでした。この分岐には2人掛けのベンチが一つありました。
同行者は疲れたといい、ここまでで先に帰ってしまいました。ここから先がよいところなのに残念です。
北奥仙丈岳・国師ヶ岳分岐
分岐を出て北奥千丈岳への登山道を進みました。登山道はそれほどけわしくなくて歩きやすく雰囲気もよかったです。
北奥千丈岳への登山道
すぐに眺望が開けました。上空など方向によって少し晴れ間も出てきたような感じでした。
北奥千丈岳 山頂風景
北奥千丈岳 山頂風景
山頂には誰もいませんでした。暫く一人で過ごせました。
北奥千丈岳 山頂風景
山頂はかなり広々していてスペースがありました。開放感抜群です。
真ん中の造形は山の案内テーブルです。
霧で眺望はなかったですが、誰もいないうちにと暫く山頂の写真を撮ったりしてました。写真のあと、この山域の山の神さまへの拝礼をしました。最初はやや遙拝気味の拝礼でした。そのうち山の神さまのエネルギーが大きくなりました。久しぶりの登山で高山病気味ではありましたけども、山岳神の大変美しいエネルギーに接しとてもよい気分になりました。わたしはしばらく目を閉じて集中してお祈りを捧げました。
北奥千丈岳 山頂からの眺望
北奥千丈岳 開けてきた眺望
お祈りから目を開けると南の方からだいぶ晴れてきていました。天候がくもりでずっと霧で視界がかったので眺望は期待していなかっただけに、正直、うれしかったです。
北奥千丈岳 霧が晴れる光景
霧が眼前でさぁーっと左から右に動いていく光景が見れました。ダイナミックな光景でとても感動しました。来てよかったぁーという感じです。山の神さまへ感謝の祈りを行ないました。山頂の開放感以外に、眺望も北奥千丈岳は最高でした。
30分くらい山頂でぼぉーっとしたいところですが、同行者と途中で別れて大弛小屋に向かっているので、ほどほどのところで次の目的地である国師ヶ岳に向かいました。
国師ヶ岳(国師岳)登拝
分岐に戻り国師ヶ岳に進みました。分岐からは北奥千丈岳も国師ヶ岳もほぼ同じくらい(10分くらい)だと思います。
国師ヶ岳山頂
山頂では2組の方が食事などで寛いでおられました。山頂スペースがそこそこありますが、北奥千丈岳と比べると狭いです。眺望もそこそこですけども、北奥千丈岳のほうがよいです。ついでに国師岳も十分聖地ですけども聖地感も北奥千丈岳です。写真をとったあと、ここでもしばらくお祈りをしました。お祈りといっても念をこめて瞑想ライクに過ごすだけです。
国師ヶ岳山頂の眺望
この山は北奥千丈岳ではないかとと思います。
上乃写真はとても神秘的です。奥の方の山からのエネルギーが強かったです。
その後、ほどほどのところで国師ヶ岳を下山し、下山路では夢の庭園を通りました。次回以降国師ヶ岳こに来れたときは、さらに甲武信ヶ岳に縦走したいと思っています。
夢の庭園
国師ヶ岳から下山時には夢の庭園を通って下りました。
夢の庭園とは大弛峠から徒歩15分くらいと気軽に来れて、眺望抜群の遊歩道スポットです。原生林の上を歩くような感覚がしました。
もちろんここからでも山の神さまに遙拝が可能です。大弛峠からもできます。
夢の庭園
ベンチが2つあり、休憩ができます。山の中にぼっこり花崗岩が露出したスポットとのことです。特に金峰山方面の眺望がよいです。北奥千住岳山頂からの眺望には負けますが、手軽に来れる場所としては眺望が開けたよい場所でした。
明るく開放感があるのでカップル、ファミリーにもよいところです。夢の庭園のみを目的地にするよりは、せっかく大弛峠に来るなら金峰山か国師ヶ岳、北奥千丈岳にも登るのがよいと思います。
夢の庭園からは大弛峠の駐車場を見下ろせます。
これで北奥千丈岳、国師ヶ岳の登拝は終わりです。2,000m超級の山の雰囲気、空気の清浄さやかおりなどたまらなくよかったです。天狗岩、天狗尾根は面白そうですので次回いってみたいと思います。
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