奥秩父(奥多摩)雲取山、七ツ石山登拝

11月の中旬に雲取山と七ツ石山を登拝しました。(登拝とは山に登って山の神さまを拝するという意味で使っています。)雲取山は東京、山梨、埼玉にまたがる山で百名山として名高いので多くの人が知っていると思います。また三峰山の一峰でもあります。
七ツ石山は雲取山と同じ尾根(石尾根)にある隣の山になります。標高は雲取山が2017m、七ツ石山は1,757mです。

雲取山は長らく登りたいという気持ちが起きなかったのですが、最近登りたいと思うようになり挑戦してみました。気温が高い時期に小虫がぶんぶん出るのを避けたかったこともあり、今の時期ならでないだろうと思ったのも動機のひとつです。登りたいという気持ちと時期の条件が一致しました。

目次
登山ルートと登山の感想

登りのルートは、奥多摩方面から登る場合、人が多い鴨沢からを避け、峰谷から赤指尾根、七ツ石山経由としましたが、それでよかったと思います。留浦(とずら)あたりから赤指山経由で登るのも面白いかもしれません。下りは時間の関係で選択肢がなくブナ坂から鴨沢に向けて下山しました。鴨沢ルートは延々と単調な樹林帯が続きましたので、登りで利用したらげんなりするところでした。

登った感想としては、景色がよく、尾根筋の歩きは気持ちがよかったです。虫もほとんどおらず、美しいさえずりの野鳥にたくさん出会えました。時期的に紅葉はだいたい終わっており、麓の方に少し残っている程度でした。
また、山の神さまに参拝できること、霊山の雰囲気に浸れたというのが最もよかった点です。
体力的には往復距離が長くてかなりきつかったです。調べたところ、一般コースタイムの往復の所要時間は9時間25分、実際に歩いた距離24km弱でした。

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雲取山、七ツ石山は霊山

雲取山は三峰山なので、また七ツ石山は山頂近くに七ツ石神社がありますので霊山だと思っていましたが、そのとおりでした。特にどの山の神さまということでもなく、この山域の山の神さまがおられるということではないでしょうか。参拝は七ツ石山の七ツ石神社と、雲取山山頂の2箇所で実施しました。

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霊山登拝の効果

霊山に入ることによりさまざまな恩恵を受けることができます。登山(登拝)という行為を通じて精神的、肉体的な耐久力がつくのはもちろん、心がが清められたり、オーラの浄化などにつながる場合もあると思います。できれば山の神さまを意識した登拝をするとよいと思います。

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以下、登山写真、登山記などになります。

峰谷 車道~林道歩き

登山を開始する峰谷には奥多摩駅からバスが運行しています。登山の序盤は、峰谷集落を通る車道になります。車道といっても、傾斜はそこそこあります。車道はやがてゲートを経て林道になっていきます。車道部分は、道なりに車道のみを進んでもいけますが、途中ショートカットの山道もあります。山と渓谷オンラインのヤマタイムの地図に記載があり、ヤマタイムで七ツ石山や雲取山を検索して峰谷のあたりを丹念にみるとわかると思います。

峰谷車道

峰谷 集落

峰谷 車道からの眺望

林道、登山道へのゲート

登山口

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赤指尾根まで

林道から赤指尾根に出るまでの登山道は人工針葉樹林の樹林帯が中心となります。

赤指尾根への登山道

赤指尾根への登山道 林道交差

峰谷の林道の登山口から20分ほど登ると、林道に出会うので横切って登ります。上の写真はその林道です。このあたり、人も車もめったに通らないと思います。

林道を横切ったあと、再び樹林帯を進みます。
樹林帯の中ではところどころ道筋がわかりにくいところがありました。林業関係者や施工関係者が歩いたらしきうっすらとした道筋があるためです。人工樹林帯は視界が開けているので道迷いにはならないと思います。

尾根に向けて登っていくと尾根にでてきました。

赤指尾根らしきところに出た

尾根に出るとちょっとほっとした気持ちになりますが、石尾根までまだ結構歩きます。

赤指尾根

赤指尾根は、登山道らしい道でよかったです。人はほとんどおらず、奥山感に似たさびしい感じはします。くまが出てきても不思議ではない雰囲気なので、熊鈴を鳴らして歩きました。人工樹林帯と違い、尾根にはそこそこ茂みがあったと思います。

赤指尾根が終わると、石尾根に出て、七ツ石山、雲取山へと進むので、人の通行量はやや多くなります。峰谷から登った場合、雲取山避難小屋まで途中にトイレがありませんので、朝から水分を控えてコースタイムより早く歩くか、携帯トイレなどどこかで用を足すか考慮が必要です。(鴨沢から登った場合は、七ツ石小屋にトイレあり。)

赤指尾根はそれほどきつい登りはなく、石尾根に着きました。

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石尾根と眺望

石尾根に到着した際、千本ツツジに登り尾根上を通る道と、尾根上よりやや下側の巻き道の分岐がありました。先が長いので巻き道を利用しました。巻き道でも展望がよい箇所があり、富士山がくっきりと見えました。
千本ツツジに登っても、七ツ石山までの途中で合流します。

石尾根から遠くの展望

富士山ズーム

富士山少しズーム

石尾根の道

上の写真は、巻き道と千本ツツジルートが合流したあとだと思います。

石尾根の歩きやすい道

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七ツ石山・七ツ石山神社

石尾根をしばらく歩くと、七ツ石山への登りとなりました。七ツ石山周辺では、下の写真のように大きな岩が点在していました。
七ツ石山の山頂の近くには七ツ石神社がありました。

七ツ石神社 遠景

七ツ石神社

新しめのきれいな神社でした。こちらで山の神さまに簡単にお詣りをしました。雲取山に登ってからもお詣りしようと思っていたので、簡単にしました。こちらの神社では鐘を鳴らすことができます。


横から見ると背後の岩の大きさがわかります。


神社の横手にも大岩が並んでいました。写真でみるとそうでもないですが、実物は巨大でした。

七ツ石山山頂

七ツ石神社のあと、七ツ石山山頂に登り、雲取山に向かいました。(山頂写真は撮ってませんでした)1,700m級の山となると東京近郊では高山感がありました。他の奥多摩の1500m以下の山と比べるとかなりよい雰囲気でした。雲取山まで行かずとも七ツ石山まででも価値があると思います。山頂は開けていて開放感があり、スペースもありました。多くの人が休憩していました。といっても大人数のパーティがひと組と、あと2~3人いただけでしたが。

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雲取山

七ツ石山からは、いったん下りとなり、その後、多少のアップダウンがある長い登り貴重の稜線歩きました。

雲取山への石尾根

雲取山への尾根歩きは快適でした。

雲取山の山頂が見えてきた

上の写真のあたりなどで、小鳥の群れに遭遇。しばらく野鳥のさえずりと姿をみていたらとてもいやされました。あざやかな緑色やオレンジ色の鳥が多かったです。
また、別の場所の奥多摩小屋跡付近で、美しい白が目立つすずめより小さい小鳥が2-3mの距離の木の枝にとまっていて、とてもかわいかったです。色は違うけど、ポッチャマを連想する顔や頭の見た目でした。シジュウカラのひなかなと思っていたのですけども、下山後調べたら多分コガラという種類でした。かわい過ぎてコガラのファンになりそうです。コガラは標高が高い山にいるそうです。

雲取山山頂

雲取山山頂で山の神さまへのご挨拶、参拝を改めて行い。雲取山登山(登拝)の目的を果たしました。三峰山の神さまなのかもしれません。
美しい山の神のエネルギーと対面することができ、すごく気持ちよかったです。霊山にいるだけで山の神の波動はあると思いますが、山の神さまに意識を向けると感じ方は違うと思います。

山頂付近の眺望

11月ということで日が暮れるのも早いので、あまりゆっきりできすに、下りは少し急ぎ足で下山しました。天気のよい日に登れてよかったです。雲取山は思っていたよりもよい山で、また来たいと思いました。

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登山データ

登山路
峰谷ー赤指尾根ー石尾根ー七ツ石山ー雲取山

下山路
雲取山ーケヤキ坂ー鴨沢

登山ルートについては、ヤマタイムの登山地図で雲取山を検索すると確認ができます。

累計標高差
登り、下りともに約1,830~1,890mの間くらい
(どのくらい巻き道を利用するかで微増減あると思います)

トイレ
峰谷バス停前(水洗)、雲取山山頂直下の避難小屋、七ツ石小屋、小袖乗越の駐車場(水洗)、鴨沢バス停近く(水洗)

持参水分
550mlのペットボトルの水×1(4割くらい消費)
りんごジュース(りんご三兄弟)400g×1本持参(ほぼ完飲)

食事
おにぎり×1個、行動食はりんごジュース。サプリメントとしてグルタミン、BCAA、ビタミン、ターメリック。

装備
暖かい日で、ジャケットなしですんだ。手袋は着用。

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