滋賀の神社旅(湖東) 太郎坊信仰の阿賀神社(太郎坊宮)
滋賀の神社旅、3社目として阿賀神社を参拝しました。阿賀神社は通称、太郎坊宮と呼ばれているので以下、太郎坊宮とすることにします。
太郎坊宮の名前の由来は、太郎坊という神社を守護した天狗の名前であると伝わっているそうです。太郎坊宮は、赤神山という岩山の山肌を拓いてできたような山の中腹のお社です。参拝には相当な階段の上りが必要ですが、車である程度のところまで(参集殿のすぐ下)行けるようになっています。
太郎坊宮について、参拝前は峻厳な感じのところなのかなと漠然と思っていたのですが、ひなびたB級観光スポットのような感じでした。
平日で人は少な目だったからかもしれません。
山にあるという意味では、山形の山寺や、尾道の千光寺と共通する部分があると思いましたが雰囲気はだいぶ違うように思います。
赤神山
太郎坊宮がある赤神山の偉容です。大地にぼこっと突き出た岩山です。もし巨人がいてこの上に寝転んだり、踏んづけたりしたら いててて となることでしょう。
山道は太郎坊宮内よりも爽やかで気持ちがよかったです。時間がなくて本当にわずかしか歩けなかったのですが、頂上まで登っていれば眺望も含めて更によかっただろうと思います。
山道の大岩(赤神山の岩肌)です。
このような何気なく出ている岩が大きくてパワフルです。
夫婦岩
太郎坊宮内で最も印象に残ったのは夫婦岩という巨大な名物岩でした。参道を上りきり、本殿の直前にあります。(夫婦岩の写真は後にもあり)
この写真のように夫婦岩には割れ目が出来ていて間を通れます。割れ目の右左が男岩と女岩ですが、岩というより山そのものでした。夫婦岩を通過する際は、特殊な気が通っていました。岩が発する地磁気みたいな気だと思いました。
太郎坊宮のサイトを見ると、昔の書物には夫婦岩は太郎坊という天狗が住んでいるのでいっていはいけないと書かれていたそうです。そのように感じてもおかしくない場所でした。夫婦岩は昔はご神体に類するものであったのかもしれません。
太郎坊宮のWebサイトによれば、この岩の間を通って参拝するものは病苦を除くということもいわれているそうです。
夫婦岩の奥には本殿があり、本殿の前は眺望が開けていて心地よい場所になっています。
お社では本殿が一番雰囲気がよかったです。
表坂と裏坂
参道は、参集殿の少下くらいで表坂と裏坂にわかれており、それぞれ途中にいくつかの境内社があります。好みのお社を見つけるのもよいかもしれませんが、必ずしもすべてのお社を詣らなくてもよいかもしれません。余りはっきりしたことは書きませんが、私の感想としては裏坂のお社はよくないものがありました。表坂のお社は赤神山の岩にはまりこんでる立地からか総じて力がありました。あくまで個人の感想です。
太郎坊宮の特徴
・全山巨岩が多い。
・神道に天台山岳仏教と修験道の信仰が相交わり、特殊な信仰形態の太郎坊信仰となった。
・神体山信仰、盤境信仰の発祥の地であるといわれている。
・山上には奥津磐境、山麓には辺津磐座と祭祀場がある。
・神体山として、赤城山という山自体がご神体とする信仰形態である。
・伝教大師最澄も当神社にお参りし、50余りの社殿・社坊を建立されたという。
(伝教大師が太郎坊山に社殿を建てようとした時には、太郎坊(天狗)が山奥から現れて手助けしたといわれている。)
以上、太郎坊宮のWebサイト、または由緒書きからの引用。
・境内から赤神山の登山道が出ている。
・赤神山の二つある山頂の内、南側(太郎合宮側)の山頂が禁足地。
・御霊水が出ているが少しにごっていて、お水取り用という感じではない。
入口
一の鳥居と思われる鳥居です。
少し神社と離れた場所に立っています。
階段を歩くと、最初に成願寺に行き当たります。
成願寺
成願寺は、お寺なので別エントリーとします。
参道
こういった参道から少し離れたところにある石仏には寄りませんでしたので遠くからズームで撮りました。力がある石仏だろうと思います。
不上石
魚魚肉類を参拝当日食べた者はこの石より先進めなかったとされています。
龍神舎、御霊水です。
手水舎を龍神舎といっているようです。手水盤の横を通りぬけると赤神山の登山道となります。
表坂の境内社
夫婦岩~本殿
本殿
裏坂
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