上野恩賜公園 弁天島 不忍池 辯天堂は江戸六弁天
上野の不忍池の小島に弁天堂があります。寛永寺のお堂の一つです。こちらの弁天堂は日本三大弁天、五大弁天、関東三大弁天でもありませんが、お堂はなかなか立派ですし参拝者が多いので東京有数の弁天さまです。江戸六弁天の一つだそうです。
行かれた方はわかると思いますが、お堂に入ると弁天さまの霊気が強く届いていて厳かな雰囲気があります。弁天さまの像とは結構離れているのですがとても力が強い。こちらの弁天堂に来る回数はそこそこあるのですが毎回うわぁつよっと思ってしまいます。ご本尊は秘仏と書かれているので、直接見るのは前立ちの弁天像の八臂辯才天(八臂弁才天)です。見た目、八臂の武器、道具で悪いものをばしばし蹴散らせてくれそうな、武闘派弁天さまと言ってよいような迫力がありました。京都を護る比叡山延暦寺をなぞらえて建てられた東叡山寛永寺のお堂ですから、元々江戸を護るような性質の願掛けもされてきたのでしょう。
創建
- 寛永2年(1625年)の寛永寺の創建後間もない頃だと言われている。(Wikipedia弁天島)
- 江戸初期の寛永年間に、天台宗東叡山寛永寺の開山、慈眼大師天海大僧正(1536~1643)によって建立されました。(寛永寺Webサイト)
- 元々聖天(しょうてん)が祀られた小さな島があった。(寛永寺Webサイト)
見立て
- 天然の池であった不忍池を琵琶湖に見立て
- 不忍池にあった小さな島を竹生島に見立て、さらに大きく造成
- 竹生島の宝厳寺に見立てて弁天堂を建立
(以上寛永寺Webサイト情報より情報抽出)
ご本尊
- 辯才天(秘仏)
手に手に煩悩を破壊する道具を意味する武器をお持ちになっている「八臂辯才天(はっぴべんざいてん)」
- ご開帳は9月に行われる「巳成金(みなるかね)大祭」の一日です。
不忍池辯天堂 新春参拝
令和2年(2020年)1月上旬に初詣的に弁天堂をお参りしました。夕方だったので灯りがついていてきれいです。弁天堂の横手には大黒天堂があります。
不忍池辯天堂 数年前の春参拝
以上です。上野恩寵公園にはお寺スポットがいくつかありますが、この弁天堂が一番好きです。