聖地めぐり 東国三社 杜のお社 鹿島神宮参拝
久しぶりに鹿島神宮を参拝してみました。鹿島神宮への参拝動機はたまには関東の大きな聖地を詣ってみようと思ったことです。聖地に関連して、以前どこの誰さんから仕入れた言葉なのかはっきりしないのですが、「ひと月に1回くらいは聖地にでかけてみましょう」という言葉が妙に記憶に刷り込まれていて、今回もその言葉を思い出しています。
聖地という言葉で真っ先に思いつくのが、関東では鹿島神宮や香取神宮の東国三社です。わたしの中で聖地とは一定規模があり、神仏が関連し山や海や杜など自然や植物が豊かな場所です。余談として関東の聖地について考えてみました。
関東、伊豆箱根の聖地は?
東国三社(鹿島、香取、息栖)の他に聖地といえば、平地では麻賀多神社、人が多いですが大宮氷川神社、寒川神社、貫前神社、海沿いでは白濱神社(白浜神社)、石廊崎、洲崎、磯前、観光の人が多すぎますが江島、山でいえば日光、秩父、箱根、御嶽、赤城、榛名、妙義、筑波、大山、高雄、那須、尾瀬あたりでしょうか。
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それでは鹿島神宮に戻ります。まずは特徴を整理してみました。
鹿島神宮の特徴
愛称
かしまさま
創建が古い
初代神武天皇が神恩に感謝し、即位の年に使いを鹿島に遣わして神宮を創建されたと伝えられる(神社庁の鹿島神宮サイトより)そうですので、相当に古いということです。
格式が高い
常陸國一之宮、全国約600社ある鹿島神社の総本社です。境内は国の史跡。
香取神宮、息栖神社とともに東国三社の一社。
元旦の宮中祭祀である四方拝で遥拝される神社などの一つ。
三神宮
平安時代の延喜式神名帳で、「神宮」の称号が使われているのは、伊勢の神宮・鹿島神宮・香取神宮のみで「三神宮」と呼ばれている。(神社庁の鹿島神宮サイトより)
鹿島の杜、社叢
広大な杜に囲まれています。奥宮や要石への奥参道には巨大な樹木が両側に目立ちます。
「茨城県指定の天然記念物です。広大な森には杉のみならずシイ・タブ・モミの巨樹が生い茂り、その種類は600種以上にも及びます。」(鹿島神宮サイトより)
奥宮
境内には奥宮があります。元は本殿の位置の本宮であったのが移築されているようです。(間違ってたらすいません。)
要石
有名な要石があります。要石の前に鳥居がありますが、さすがに賽銭箱まではありませんが、神が宿る場所でもないので適切だと思います。
鏡石
本殿裏にある直径80cmほどの円形の石です。要石に比べて無名に近い石ですが、本殿と御神木を結ぶ一直線上にあり、磐境の一種との見方もあります。(鹿島神宮サイトより)
直接見ることはできませんが、鹿島神宮のWebサイトには写真があったと思います。表面が平たい石でした。
御手洗池
1日に40万リットル以上の湧水があり、水底が一面見渡せるほど澄みわたった池です。昔は参拝する前にここで禊をしました。(鹿島神宮サイトより)
読み方は、みたらしだそうです。みたらし団子を連想しますが、池の横に茶店がありちょっと大きめの団子を食べることができます。
御神木
鹿島神宮の森で最も古く、最も大きい木がこのご神木です。高さ約40メートルに及ぶ杉で、樹齢は約1,300年を数えます。(鹿島神宮サイトより)
本殿・石の間・幣殿・拝殿
拝殿は参道に正対せず横向きになっている珍しい位置取りです。国指定重要文化財です。
楼門
日本三大楼門の一つに数えられる楼門は、高さ約13mで、国指定重要文化財です。
祭礼
9月1日(例祭)、3月9日(祭頭祭)に大きな祭礼があります。
文化財等
- 国宝直刀
金銅黒漆塗表文拵、附刀唐櫃 - 重要文化財
本殿・石の間・幣殿・拝殿・奥宮本殿・楼門・仮殿・梅竹蒔絵鞍 - 茨城県指定文化財 銅印・黒漆螺鈿蒔絵台・木製狛犬四躯・陶製狛犬三躯・景安大刀・軍扇・石灯籠・鐃
- 茨城県指定天然記念物
鹿島神宮樹叢
(神社庁の鹿島神宮サイトより)
鹿園
奥宮へ向かう奥参道の途中に鹿がたくさんいる鹿園がありました。といっても、奈良のように放し飼いではありません。近寄るとそれなりに獣の糞の臭気が漂いますので近づきませんでした。拝殿、本殿がある地区とは門で区切ってあります。清浄性を確保するため鹿園は別にしてあるものと思います。
鹿島の地の場所的な特徴
鹿島の地は太平洋・鹿島灘と関東平野が切り替わる重要な場所です。関東平野はもともとお椀構造で、鹿島台地、房総あたりの台地が外へりとなり、内側に火山灰や土砂がたまってできた平野だそうですが、そういう意味では鹿島は関東の始まりの地であるということになります。
日本列島は概ね火山を含む山地など隆起してできた土地が多いのですが、関東平野は洪積台地や沖積低地が組み合わさってでできており、日本最大の平野であることから、日本国土の中でも特異な場所になっています。
この地は古くから鹿島神宮の聖域として知られ、境内に自然の砂浜が残る(Wikipedia鹿島灘より)そうです。古来神聖視された特別な地だとされています。
鹿島神宮参拝
お天気がよかったせいか、参拝される人が多かったです。関東で最も格式が高く名高い神社だけあります。かなり都心から離れた神社なのに、関東はどこにでも人がいるのですね。ここ数年で武甕槌神の知名度がだいぶ上がった影響もあるのではないかと思います。
入口~楼門
楼門を越えると、神域感が強くなるようです。
拝殿、本殿参拝
入口から割合すぐに拝殿に到達します。大きな神社としては少しあっけないです。奥が広いのが鹿島神宮の特徴です。昔は御手洗池で禊をしてお詣りしたといいますから、御手洗池側の鳥居が参拝ルートだったのかもしれません。次に参拝することがあれば、御手洗池から入ってみようかと思います。
拝殿の前は多数の参拝者で混雑していて常に行列になっていました。また人が少ないときに来て見たいと思います。短い時間ですが拝殿でお詣りをし、とてもよいエネルギーを久しぶりにいただきました。額や頭頂が活性化する感がありました。
参拝の度に毎回思うことですがご祭神のエネルギーはとても力強いです。知っている範囲で他にはない力強さです。この地に降臨された東国の土地神といってもよいくらいのスケールの大きさです。野趣がある感じのエネルギーです(表現が難しくてちょっと変な表現ですが)。といっても荒削りということではないです。
まず参拝御礼をし、地震の神さまといわれていることを思い出し、安定した豊かな関東平野のイメージでお祈りしました。
華やかな花嫁行列。天気がよくてよかったです。雨だと中止なんでしょうか。
授与所兼社務所が新しくなっていました。
奥参道~奥宮
樹木のエネルギーがとても強いです。奥参道を通るだけで額が活性化しました。すばらしいところです。
最初奥宮を見たとき、ご祭神の強い気を感じましたのですごいと思いました。ありがたく参拝させていただきました。降臨された地祇ではあると思いますが、エネルギーが太いためまるで雷(いかづち)のような力強さでした。
その後、要石から戻り再度参拝してみたときには、消えておられました。どうやら奥宮には一時的に来られていただけで、本殿に戻られたようです。
要石
要石から奥の杜もよかったです。人が少ないので、少しの間瞑想ができました。夏場は蚊が出没しそうです。
御手洗池
きれいで神秘的な水をたたえています。水のエネルギーあります。
お茶屋
御手洗池の横には、お茶屋(写真なし)があり、お団子をいただきました。鹿島神宮は境内が大きく参道を歩くうちに小原がすいてしまい、ここでよく何かを食べます。おそばや御神水でいれたコーヒーなどいろいろなメニューがあります。茶屋はやっているほうだと思います。湧水茶屋 一休というそうです。
おいしいお水です。味に特徴がある水です。前回来たときとはまた違った味わいでした。からのペットボトルを持参してくるとよいです。
御手洗池のあと、ぐるっと拝殿まで戻り参拝してから帰りました。これで参拝記は終わりです。関東の方だけでなく、関東への旅行で立ち寄って参拝する価値はあると思います。
アクセス
神社庁の鹿島神宮サイトより:
・JR鹿島線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 鹿島神宮駅下車徒歩7分
・ 高速バス 東京駅八重洲南口より「鹿島神宮行き」約2時間
・ 東関東自動車道潮来ICより 15分
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