金剛山瑞峯寺 奥の院 三枚石登拝 (古峯神社~三枚石~深山巴の宿 登拝2)
前エントリーの古峯神社を参拝した後、三枚石に向かって登山をしました。地図上の三枚石の地点に鳥居マークがあることから何か祠があるのかなという程度で余り期待していなかったのですが、結構な霊場で印象に残りました。標高は1378mと意外に高かったです。
帰宅後リサーチしてみると、三枚石は金剛山瑞峯寺というお寺の奥の院の位置づけでした。日光山を開いた勝道上人(しょうどうしょうにん)によって三昧石(三枚石)が開創されたとのことです。
金剛山瑞峯寺についてWebサイトを見たところ、なかなかよさげなお寺でしたのでまた機会がありましたら行ってみたいです。また、三枚石の比較的近くに金剛水という水場もあるようですのでそちらも機会がありましたら立ち寄ってみたいです。
リンク先: 金剛山瑞峯寺
三枚石への行き方
三枚石へは、古峯神社の近くの県道に登山口があります。古峯神社を出て門前の通りから県道(栃木県道58号草久足尾線)に出たら、山奥側(足尾方面)に大体400mくらい歩くと三枚石への登山道入口があります。カーブ15という青い標識をすぎて少し歩いたくらいの位置です。
その他、古峰ヶ原高原から登るルート、方塞山側からハイキング道を辿るルートがあるようです。
参考リンク先:鹿沼市観光物産協会 鹿沼観光だより
三枚石への登山道
登山道入口(三枚石新道入口)
健脚者に限るとの表示があります。普段余り山歩きをしていない人だと厳しい道のりのようです。三枚石新道入口とありますが、旧道もどこかにあるのでしょうか。
それほど長く歩かずに三枚石新道の標識がでてきました。ここまでの途中T字路っぽい場所に出ましたが、方角に注意して進路を取れば間違わずに来れます。T字路で左にいくと古峯神社方向に行ってしまうような気がしたので右方向に進んだと思いますが、うろ覚えなので確かではありません。
尾根道が続く
なかなか急な尾根道でした。健脚向けというのもわかる気がします。傾斜はありますが快適な尾根道でした。
このような落ち葉が多い箇所もあり、ずるずるとすべります。こういう時はトレッキングポールが役立つと思います。
岩混じりの尾根道もあり、歩き応えがありました。
この岩混じりの写真を見るとパワースポットであったかもしれません。
苔むした石が転がる落葉樹林帯
樹海のような斜面
登山道を1時間ちょっと歩くと尾根道が終わり斜面になりました。雰囲気が変わり、陰気な霊気がやや強い場所でした。苔むした岩が多いので樹海っぽい場所だなと思ったのですが、本場の樹海を見たことがないので違うかもしれません。
誰もいない山の中、このような場所に来てうら寂しい感じもしましたが、山奥感が出てきて楽しい気持ちが強かったです。
斜面を登ります。
斜面はずるずるすべるので、この日初めてトレッキングポールを使いました。トレッキングポールは落ち葉や砂などすべる斜面の上りでは有効だと思いました。
登山道を見失いました。
斜面を登っていく内に登山道から外れてしまいました。外れる直前、コースを示す赤いテープが巻いてある木から上に進んだとき「コースから外れた方に足を踏み出してしまった」とわかっていました。不思議な感じのどこでも歩ける斜面でしたので、とりあえず上に歩けば尾根道に出てくるだろうと思って進みました。思い返せば、斜面の登山のときに上に向かわずにやや左の方に進むのが正解だと思います。
霊気が強い一帯で少し変わった場所に来たなと思いましが、古峯神社で三枚石まで登山することを祈願し鈴のお守りをつけていました。
巨岩
斜面の上の方には巨岩がちらほらありました。どこかは忘れましたが、頭と体が重くなってきた気がしたので、不動明王の真言を10回ほど唱えると不思議と体がすぅーっと楽になりました。私にとって山歩きをするのに不動明王の真言は必修です。
巨岩の写真を見返すとよい波動ではありません。山中は何があるかわからないので気をつけたほうがよさそうです。岩の写真は掲載は控えます。また、なるべく登山道を外れないように進むほうがよいと思います。
その内に斜面を抜け、落葉した樹林帯の高原に到達しました。樹林帯のとこかに高原のトレッキングルートがあると思い樹林帯の中を奥に進むと人が歩く道に出会うことができました。少しほっとしました。
下の写真は高原のトレッキング(ハイキング)コースです。
トレッキングコースに出たとき、三枚石は左か右かわからなかったのですが、勘で左に進みました。しばらく歩くとハイキング中の女性2人組みとすれ違い、久々の人でした。その直後、三枚石に到着できました。登山道を外れてしまったことについて、やや遠回りになった感がありますが三枚石まで無事到着できてよかったです。
霊場 三枚石
三枚石は、高原の樹林帯から出て、ぽっかりと青空が広がっている地帯にありました。お陽さまが照っているせいか、陽だまりののんびりした雰囲気でした。予想外に開けた大きな霊場にお参りできたので大満足の登拝になりました。参拝中誰も来られませんでした。
三枚石付近には多数の像がありましたが、まずは中心的な建物を参拝するように向かいました。
奥之院(奥の院)本堂と三枚石
三枚石の中心的なお堂
三枚石の中心的な建物には鳥居がついていたので、神社だと思いました。鳥居をくぐるとすごい霊気が出てきて、気の照射を受けました。
「誰?こんなところまで何しに来たの?」という意味合いの気の照射だと思います。
うわぁ、すごい強い気の神がおられるんだーと思いつつ、自己紹介と何しに来たのかを脳内説明しました。強い気はすぅーっと消え、平和でとても神秘的なお祈りができました。
建物の奥には何かある風でしたが、暗くて見えませんでした。建物内の写真を撮るのも失礼なので自重しました。
帰宅後調べると、なんと上のお堂っぽい建物は、金剛山瑞峯寺 奥の院の本堂でした。鳥居はあるけどお寺の管理だったとは。三枚石はご神体だそうです。でも昔は神社は別当寺が管理していたので不思議ではないでしょう。
金剛山瑞峯寺と三枚石についての説明を転載しておきます。
金剛山瑞峯寺
日光を開山した勝道上人が修行したといわれる古峯原「奥の院」。「三昧岩(三枚石)」を御神体とし、金剛童子・不動明王を奉ってある、災難除けの信仰を集める寺院です。北関東三十六不動尊の1つにもなっています。(栃木県観光物産協会 とちぎ旅ネットより)
三枚石
この写真を見ると、しっかり石が三枚積み重なっているのがわかります。ご神体ですのでよじ登ったりしないようにしました。窟の中に金剛童子(不動明王)が祀られているそうです。三枚石の下で勝道上人は座禅修行をされたそうです。
三枚石のお堂の横に金剛山奥之院と天狗の団扇に書いてあります。
夫婦石
奥之院辨財天
三枚石の近くに辨財天の石像がありました。
中に魂入れされているようで、お詣りは気持ちよかったです。
聖観音菩薩
大白龍神、辨天龍神など
三つの像
三枚石のすぐ近くには3つの像が並んでいる場所がありました。いずれも魂入りのようでした。
大白龍神
辨天龍神
三枚石にはたくさん像があったのですが、その内、比較的いいなと思ったのは辨天龍神と奥之院辨財天でした。
三枚石横の小高い場所に大山祇大神が祀られていました。
三枚石下山
以上で三枚石の登拝は終わりです。
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SHODO 勝道上人伝
「奈良時代下野国、横根山に一人の僧の姿があった。名は藤糸、のちの勝道上人である。
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