柴又帝釈天参拝、邃渓園で心穏やかにすごせました

9月の半ばに柴又帝釈天に行ってみました。草だんごを食べてみようと思ったこともあり、柴又にやってきたものです。柴又帝釈天はさすがに知名度が高いだけあって、門前町は活気があり、参拝される方も多かったです。入れ替わり立ち代り参拝者の方が来られますので、参拝自体は落ち着かず少し慌しい感じがしましたが、邃渓園という庭園での体験がすばらしかったです。過去、柴又帝釈天には数回来ていますが、邃渓園を見学したのは今回が初めてでした。邃渓園は有料であるので来られる方も少なくゆっくりできました。

吉野家の草だんご

草だんご屋は複数あり、下調べしてなかったのでどこで買うか迷いましたが、吉野家という店が目に入り、そこで買ってみました。吉野家は、軒幅はそれほどなくこじんまりている割りにだんご専門のようで、存在感を放っていました。店頭でだんごを握っているライブ感があり、だんごが手造り感っぽくて惹きつけられました。購入したときはだんごの温かみがありました。わたしは11個入りを買い、自宅まで持ち帰って食べましたが、すぐに食べるのも美味しいでしょう。(店内で食べる場所はなし)4個入りを買うと包装がフードパックですぐに食べやすそうでした。

吉野家の草だんごの特徴ですが、よもぎの色が濃厚で形が大きくワイルドな感じです。他の店のようにきれいに整形はされていません。手で一つ一つこね出しているようでした。だんご自体にはそれほど甘みはつけておらず、薄い透明のシートでセパレートされた餡子が上に載っていて、餡子をつけて食べるのにちょうどよいです。弾力感とよもぎの濃度がこくておいしかったです。あんこの他、きなこ黒蜜も選べます。

男はつらいよの柴又帝釈天

柴又帝釈天と言えば、男はつらいよで有名です。今年は男はつらいよが50周年ということで年末には「男はつらいよお帰り寅さん」という50作目が出るそうです。男はつらいよという映画は、とても日本人的な映画で今でも時々放映されていますので、ファンでなくても一度や二度は見たことがある人が多いのではないでしょうか。人情味とほろ苦さ、郷愁、平和、どたばた喜劇、愛情、涙など様々な要素がある映画です。人間の美しい感情も出ている映画ということですので見てみるのもよいと思います。

柴又帝釈天とは

正式名称は経栄山 題経寺です。帝釈天がご本尊とされていますが、参拝時には見えないようになっています。庚申日には帝釈天板本尊を常開帳しているそうです。柴又帝釈天は庚申信仰もあります。
帝釈天というと、須弥山を守護する一番おえらい地位の仏神というイメージをもっていたのですが、ネットで改めて調べてみると、四天王の持国天・増長天・広目天・多聞天(毘沙門天)が仕える武神であるということがわかりました。わたしの記憶はあっていたようです。

帝釈天(Wikipediaより)

バラモン教・ヒンドゥー教・ゾロアスター教の武神(天帝)でヒッタイト条文にも見られるインドラ(梵: इंद्र、इन्द्र)と同一の神。

柴又帝釈天を参拝

柴又駅から門前町のお店で賑やかな参道の通りを進みます。

帝釋天参道(帝釈天)

境外参道

二天門

参道が終わり、二天門の中に入ると境内になります。二天門は立派な門でした。南方守護の増長天、西方守護の広目天が配置されています。東方守護の持国天と北方守護の多聞天は、帝釈堂内で帝釈天の脇士となっています。

入口の二天門

御神水

境内で目がつくのが、水が豊富に出ていることです。御神水が手水として出ていますし、水かけ観音、帝釈堂の目の前にも大きな手水鉢がら水が流れ落ちていました。御神水の水は飲める水で冷たくておいしかったです。地中から湧き出しているかくみ上げている水なのだろうと思います。

御神水

水かけ観音

手水鉢

帝釈堂

帝釈天が鎮座するお堂は帝釈堂といい、靴を脱いでお堂に上がって参拝するようになっています。(靴を脱がずに外からの参拝もできます。)

帝釈堂に上がると中には向かって右側に授与所、左側にご朱印所がありました。正面には拝所があり、参拝する方は座ってお参りするよう書かれていました。その言葉通り、短時間ではありますがすわって気持ちよく参拝をしました。観光参拝っぽい方がひっきりなしに来れれるので通常の寺院のように落ち着いてすわっている雰囲気ではありません。

 

彫刻ギャラリー

彫刻ギャラリーと庭園の邃渓園は有料となっており、両方見れて300円でした。彫刻ギャラリーと邃渓園へは、帝釈堂に上がってから右手の回廊を行きました。

彫刻

上の写真のように建物のまわりに彫刻がびっしりあります。立派な彫刻なのだと思いますが、正直に言うと、もぁーっと重い雰囲気で見ていて気持ちがよいものではありませんでした。ですので写真は撮ったのですが、掲載は上の一枚だけにしておきます。彫刻ギャラリーは冷房が効いていました。

彫刻と窓(帝釈堂)


黒い服を着ているのが帝釈天だそうですが、悪魔が襲来した絵かと勘違いしました。(; ^ ー^)

邃渓園

庭園の中に足を踏み入れることはできないのですが周囲の回廊をぐるりと回って観賞することができます。順路上の一部は大客殿という建物の廊下を通ります。大客殿ではお茶が飲めました。

庭園の回廊の散歩では、何もかもがゆっくりとした時の流れでとても貴重な体験でした。静かに安らかに過ごせる一こまは人生の幸せの一つだと実感しました。人が少ないことが幸いしました。

邃渓園

邃渓園 大客殿

下の写真は何の変哲もない邃渓園の一角です。廊下からの風景です。

帝釈天に来た最も大きな収穫はこの庭園体験です。
庭園の周囲の回廊は雰囲気を味わいたかったのでゆっくりと歩きました。大客殿を過ぎると2種類のせみの音が聞こえていました。じいーーーーというせみと、つくつくほーしがいました。
回廊の端に穏やかな庭園の一角があり、足を止めました。しばらくの間、何も考えずそこにたたずみました。明鏡止水の心境だったと思います。せみの音がおさまり、時折、遠くで物音がするだけで、とても静かな庭園です。少し離れた池でばしゃっとした水の音とともに水鳥のはばたきの音がしました。大空を飛ぶ飛行機の音がかすかに聞こえたりもしました。それらの音もこの静かな環境の一員でした。

暫くすると、穏やかなひと時を過ごせることに堪らなく幸せを感じ、静かな感動を覚えました。

その後、近くの背が低い木がふと目に入りました。そうすると、その木からの働きかけがあり、まだ若い木の気は穏やかさがなく青っぽい感じでした。その木の気が気になりだすと他の若木も同様で、居心地が悪くなりましたので、移動することにしました。

邃渓園の池

鯉がいました。

大客殿と邃渓園の池

邃渓園 亀の甲羅干し

邃渓園 御神水


暑い日だったので冷たくて気持ちよい水でした。

邃渓園の廊下

御神水はこのような廊下の途中に出ていました。

邃渓園

庭園観賞を終え、もう一度、帝釈堂で参拝、おみくじをひき、帰途につきました。

境内その他

本堂、大鐘楼

回廊と本堂

大鐘楼

境内募金

アクセス

芝間帝釈天には京成で行くのがよいようです。他には少し変わった方法として矢切の渡しというのがあるようです。

Wikipedia 矢切より

江戸川を挟んで矢切と東京都葛飾区柴又を結んでおり、現在も渡し舟が運航されている。片道の料金は大人200円、子供・自転車各100円(2018年12月時点)。「房総の魅力500選」に選定されている[9]ほか、柴又帝釈天界隈とともに環境省の「日本の音風景100選」に選定されている。

矢切の渡し

  • 運行日:
    3月中旬~11月:毎日
    12月~3月上旬:土・日・祝日のみ(1/1~7、帝釈天縁日は運航)
  • 運行時間:10時00分~16時00分
  • 駐車場:普通車20台
  • バス:
    松戸駅西口より 矢切の渡し行 終点「矢切の渡し」下車すぐ(土・日・祝日のみ)
    松戸駅西口より 旧矢切高校行 終点「旧矢切高校」下車徒歩15分松戸市観光協会 矢切の渡しのページより)

 



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