湘南 土屋銭洗弁財天の妙圓寺参拝 厳かな洞窟弁天(宇賀神)でした
1月に平塚の妙圓寺(みょうえんじ)に来て見ました。土屋銭洗弁財天であるということ、洞窟の弁天さまであるということに興味を持ってやってきました。湘南と言ってよいのか迷うほど、内陸に入った位置にあります。
田舎のお寺ですが排他的なところは全くなく、一般参拝ウェルカムです。結構一般参拝の方が来られていました。ある程度有名なお寺のようです。
参拝感想は、岩屋がとてもよかったです。とてもお祈りにも向いている霊場的な場所でした。参拝写真のところで書いています。
妙圓寺について
山号、院号を含めると、和光山醫王院(いおういん)妙圓寺です。天台宗です。
創建・開山
- 開山は不詳とされているが、中興開山は、舜尭法印という人により、元和元年(1615年)と伝わっている。その際、地方豪族の水嶋五郎右衛門の母、月盛妙圓禅尼が帰依し、水島氏がスポンサーとなった。
仏像
- 本堂
阿弥陀如来像(ご本尊)
薬師陀如来像(旧本尊)/ 日光・月光菩薩は両脇、さらに十二神将像あり
地蔵菩薩(位牌壇の本尊)
不動明王(旧護摩間本尊)/ 二童子あり
子易観音像 - 辯天堂「寳珠殿」
八臂宇賀辯財天(頭上に宇賀神、大黒天、毘沙門天、十五童子) - 岩屋
宇賀神(岩屋本尊)
伝教大師像、天台大師像、舟形地蔵、金剛界大日如来、胎蔵界大日如来
アクセス
- 車
寺院前に駐車場30台分あり
東京方面:小田原厚木道路平塚ICより15分
静岡方面:東名高速道路秦野中井ICより15分 - バス
JR:東海道線平塚駅下車 神奈川中央交通バス 平37神奈川大学校舎前行・平38神奈川大学校舎前行・平76系統秦野駅南口行 「平塚駅南口」乗車→ 30分「妙円寺前」下車
私鉄:小田急小田原線秦野駅下車 神奈川中央交通バス 秦38神奈川大学校舎前行・秦39神奈川大学校舎前行 「秦野駅南口」乗車→25分「神奈川大学」下車
私鉄:小田急小田原線東海大学前駅下車にてタクシー 15分
(以上、Wikipedia妙円寺 (平塚市)より。令和2年1月時)
リンク先:Googleストリートビュー
岩屋霊穴
50メ-トル程の霊穴です。主祭神は宇賀神が祀られており、不滅の法灯が灯されています。辯天池や銭洗い池があります。
銭洗い池
枯れたことのない不思議な池だそうです。この水でお金を洗うことで、お金にまつわるいざこざが起きないようお守りとすることができるそうです。
不滅の法燈
- 比叡山延暦寺不滅の法燈の御分燈が安置されている。
昭和61年(1986年)より「和光山一隅の灯」として霊穴内に安置してある
参考リンク先:延暦寺 Wikipedia不滅の法灯
◎不滅の法灯について:1200年間一度も消えることなく輝き続けていると伝わっている。似た話で、弥山に霊火堂の消えずの火があったと思います。高野山等にもありそうですが。
妙圓寺 参拝 本堂~境内
妙圓寺 お線香等の販売
上の写真の門のところで白檀のお線香を購入し、境内でお供えすることが可能です。お線香は2種類ありお墓用は白檀ではないそうです。
妙圓寺 本堂
延享2年(1745年)に再建されたもので、今よりおよそ270年前の建物。本堂ではご祈祷をされていたので、外からのお参りなりましたがガラス越しでも仏さまの霊気が気持ちよかったです。本堂にはお寺の人をベルで呼べば上がれるということが書かれていました。お参りだけでわざわざ来てもらうのも気がひけます。(^∀^;)
岩屋霊穴
岩屋霊穴 入口の無人授与所
弁天さまの紙札を売っているそうですが、どうやらこの日は売切れだったようでありませんでした。
霊穴に入ると最初に拝所があります。
いかにも密教の場という雰囲気がします。真言や経文や祈祷者の想念があたりの空気にしみ込んでいるような特別な空間です。祈り、勤行、勤修といったものが続けられていた場の力があります。消えない火(和光山一隅の灯)が灯っていたり、白檀(ビャクダン)のお線香の香りも役立っていると思います。
この場の雰囲気は好きです。来てよかったぁーと思いました。
洞窟なのでもぁーっとしたものがこもっていたらどうしようかと思っていたのですが、そういったよくない成分はありませんでしたのでほっとしました。それどころか、厳か系で恐れ入りました。もぁっとしたものとは、余りよくない想念とか気とか霊とかです。
洞窟の主祭神は宇賀福神でした。厳かで額に来る奥行きが深い精妙な気がありました。不動明王などと違って弁天さま系だけにやわらかさもあるが厳かな空間ですので、安易に金運などを願うのでなく真摯な祈りが似合います。
岩屋霊穴 拝所 拝礼の座
12日ごとの巳の日には辯財天「護摩供」を岩屋にて修法されるそうです。そういえば、弥山・大聖院の弥山本堂も少し似ていたような。あちらは真言宗です。
護摩の時間などは妙圓寺のFacebookにてご確認できると思います。
参考リンク先:天台宗 妙圓寺
令和2年(2020年)の巳の日は次の通りです。己巳の日は60日に一回だそうです。己巳(つちのと み)の年というのもあり、次は2049年だそうです。(Wikipedia己巳より。)
1月 | 3(金) | 15(水) | 27(月)己巳 |
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2月 | 8(土) | 20(木) | |
3月 | 3(火) | 15(日) | 27(金)己巳 |
4月 | 8(水) | 20(月) | |
5月 | 2(土) | 14(木) | 26(火)己巳 |
6月 | 7(日) | 19(金) | |
7月 | 1(水) | 13(月) | 25(土)己巳 |
8月 | 6(木) | 18(火) | 30(日) |
9月 | 11日(金) | 23(水)己巳 | |
10月 | 5(月) | 17(土) | 29(木) |
11月 | 10(火) | 22(日)己巳 | |
12月 | 4(金) | 16(水) | 28(月) |
土屋銭洗辯財天、銭洗い池についての教え
“洗い清めたお金を使う際「ありがとう」「ごちそうさま」などの言葉を添え気持ちよく使ってあげれば、銭洗いの御利益がさらに他の人に振り向けられることになりまさに仏様の教えに叶うこととなります。お金を清めることで自分の心も清め、世の為人の為に尽くす心を養いなさいというのが銭洗いの本義といえるかもしれません。”
妙圓寺Webサイトより
弁天さまの真言:オンソラソバテイエイソワカ
宇賀神さまの真言:オンウガヤジャヤギャラベイソワカ
真言の覚え方
下記の引用のように、真言とは言葉にできないほどのことで、真言の力を使うために仏神を観想できる必要があるようです。つまり言葉の上で記憶しさらりと唱えただけでは不十分で、本来の霊的な功験を発動させるためには観想という修練がいるというわけです。
コンピューターに例えれば真言は一種の隠しコマンドのようなものでしょうか。そして使えるようになるためには使う人の観想などの認証が必要ですよー的な法則でしょうか?・・・アクティベーションみたいなもの?(^∀^;)
仏の真実の教えは、この宇宙の真理(法)や隠された秘密を明らかにするもので、本来は人間の言葉で表すことはできないが、方便として世俗の文字・言語を借りてそれに教えを盛り込み、これを観想しこれに心を統一することで、その教えに触れ得るようにしたものが、密教における真言であるとされる。
空海は真言について「真言は、不思議なものである。本尊を観想しながら唱えれば無知の闇が除かれる。わずか一字の中に千理を含む。この身のままで真理を悟ることができる。」(Wikipedia真言)
とはいえ、お寺で仏神を熱心に参拝し続けることで一定の功験の真言を唱えられるようになる可能性はあると思います。
弁天さまの真言はもともと知っていますが、宇賀神さんは知りませんでしたので今回記憶しました。参拝当日、それなりの回数を唱えましたがまだまだだろうと思います。宇賀神は福の神といいますが、その真言にはどのような功験があるのかなと考えたりもしました。
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