上天に近づく山頂のお社 秋葉山本宮秋葉神社上社登拝

令和2年(2020年)の12月下旬に秋葉山本宮秋葉神社を参拝しました。前回の記事で秋葉山本宮秋場神社下社を参拝したことまで書きました。今回、秋葉山に登り上社の参拝を書いています。山の雰囲気は低山ながらも中央アルプスの流れをくむ山で、いかにも霊山という感じの登拝(登山)になりましたし、途中で秋葉寺がアクセントになっていてよかったです。何より山頂の上社はそこに御座す神さま、神社そのもの、眺望、青空、空気感などすべてが美しく来てよかったぁーと思えるお社でした。

目次

秋葉山とは 

秋葉山はあきはさんと読みます。上古より神体山・霊山として仰がれて来た山です。

Wikipedia 秋葉山より抜粋
・浜松市、標高866m。赤石山脈の南端。赤石山脈は通称南アルプス
・秋葉山を神体山と仰ぐ信仰がある
・中世以降は修験道の霊場
・天狗信仰の山

秋葉山本宮秋葉神社とは

・秋葉大権現と呼ばれていた
・秋葉信仰である多くの秋葉神社の勧請元
・秋葉大神(あきはのおおかみ)が祀られる
・標高866mの秋葉山の山頂に上社がある
・社伝では和銅2年(709年)に初めて社殿が建てられた
(Wikipedia秋葉山本宮秋場神社より抜粋)

・当初行基が開山したお寺(大登山霊雲院)だった
・のちに三尺坊という修験道者が現れ中興し、その頃秋葉山秋葉寺と改称した

秋葉山本宮秋葉神社上社の特徴

火まつり特別祈祷というのがある。
一般的には火伏の神、火防の神としても古くから知られるが、下記のように様々な方面で慕われている

神社庁サイト秋葉山本宮秋葉神社より

火の幸を恵み悪火を鎮め、諸厄諸病を祓い除く火防開運の神として、火災消除・家内安全・厄除開運・商売繁盛・工業発展の御霊験あらたかなるものとして、全国津々浦々から信仰されている。

秋葉権現とは

Wikipedia秋葉権現より

・秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神である。火防の霊験で広く知られる。
・遠州の秋葉山と越後栃尾の秋葉山が秋葉権現の二大霊山となっている。

秋葉大権現は、秋葉山の山岳神とする説、秋葉山に伝説がある天狗とする説、両方が混在するとする説があるとのことです。わたしが参拝した感想からいえば、両方が秋葉山におられるのではないかと思います。(当然でしょうが(^∀^;))山岳神さんは秋葉山本宮秋葉神社上社に、天狗さんは秋葉山秋葉寺を中心として活動されているようでした。秋葉権現はどちらをとるか、あるいはどちらもとするかは人それぞれでよいのではないでしょうか。

秋葉山登山(表参道登拝)

秋葉山本宮秋場神社の下社を出てしばらく車道を行き、その後、石畳っぽい石とコンクリートの道を経て登山道に入りました。石畳っぽい道はなかなか急でした。

秋葉山

登山道は木で段を作った階段が長かったです。足の調子がよくなくてペースが上がりませんでした。参道の雰囲気がよかったです。けれども階段はきつかったです。

登山道

途中霧が出たりで、神秘的な雰囲気がありました。

秋葉山秋葉寺登拝

秋葉寺はしゅうようじです。秋葉寺の山門に到着です。登山口から1時間20分くらいでした。

山門

とても趣きのある山門です。ひょっとしたら天狗さんがこの付近の高木の上から見下ろされているかもしれません。

秋葉寺 参道

雰囲気がよい参道です。

秋葉寺

天狗さんにお詣りできるお寺です。こちらにお参りさせていただいた際には、天狗さんからどんどんという合図をいただきました。うれしかったです。建物の中が膨張した音でした。三尺坊さんをお祭りする曹洞宗のお寺で、ご祭神名は秋葉三尺坊大権現と呼ばれるそうです。
授与所に人がおられ、授与品の購入はできるようでした。


上のの写真は秋葉寺の境内のスペースにありました。火をたいた跡があります。


秋葉寺を出て、登拝を続けます。感じがよい山道を進みます。秋葉寺ではトイレがあり、ありがたかったです。お賽銭をしました。


秋葉神社に近くなってきました。大木です。このあたりまでは天狗さんが来られている感じで、秋葉神社に着く少し前にひときわ強い風が起こり、「うわぁーすごい風。これは天狗さんが起こされた風かもー」と思いました。ほんとにすごい爆風というような風で、天狗さんの霊験の力を感じました。他の方もびっくりされていました。

秋葉山本宮秋葉神社上社登拝

秋葉神社上社に到着です。秋葉寺から15分~20分くらいでしょう。青空と天空のお社ともいえるロケーションです。標高866mの山でそれほど高くないのですが空の広大さを意識する場所でした。
途中、神門は工事中であったので写真なしです。神門は二つあり、立派な四神(青龍、朱雀、玄武、白虎)の神門もあるようですが、登山道とは反対側にあるようで見逃しました。車で来たら見れるようです。
風が強い場所ですので真冬は服装対策はしたほうがよいでしょう。


空がくっきりと青い。


金色の鳥居がかっこいいです。幸福の鳥居?というそうです。数人の人が記念撮影をされていました。

拝殿

上社では輝かしいきらめきの山岳神さんにお詣りできました。秋葉山の主神の素晴らしいエネルギーの神さまです。
場所的にもすごく上空が開けていて開放感抜群の場所でした。そして高所の空気はとても清らかで平地とは全然違います。(秋葉山山頂だと思います。)
わたしは登山(登拝)してここまで登ってきましたが、車でも山頂近くまで来れるようになっています。車でもそれなりの時間がかかるようです。(下社から大鳥居まで40分程度+階段などを歩くのでトータル1時間弱程度。)上社まで直接車で行けるのかは調べてないのでわかりません。少なくとも車祓いを受ける場合は直接行く必要があるのではと思います。
手軽に車で来れてこのご祭神に多くの人が詣れるのは昔では考えられない利点です。ありがたいことでした。元気な人は下社から登って詣るのが正式参拝だと思います。
こちらでのお詣りで、バランスが大事ということ、思考することの重要性について気づきを得ました。清らかな聖地で感覚を開き気づきを得るのは参拝者の特権です。

眺望

眺望がきれいなところ、鳥居の雰囲気など、神奈川県の大山阿夫利神社と似ています。


太陽と青空と鳥居、写真がとりたくなる組み合わせです。


火打石が販売されていました。石がとても立派でした。3000円くらいだったと思います。


上の写真のような授与品がありました。天狗をモチーフにした授与品が多くありました。秋葉神社でもトイレに行こうと思い探しましたが見つけられませんでした。駐車場にあるのかな。

この後、秋葉山を下山して参拝を終えました。山頂ですばらしいご祭神と眺望を経験できて、大満足の登拝となりました。



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