前日光 地蔵岳・薬師岳・雪難路の1618m峰 縦走登拝
薬師岳
薬師岳山頂付近の祠に到着しました。夕日岳を遙拝する祠からは30分程度で着いたと思います。薬師岳の祠は隣に不動明王像があります。
こちらで少し時間をかけて拝礼をしました。山の神さまへのお詣りでは今回の登拝縦走中でもっともはっきりときれいに山の神さまと接することができました。
美しさや輝かしさなどの雰囲気は先日登拝した祖母山の神さまと少し似ていました。とても印象に残る山岳神でした。
薬師岳の眺望
薬師岳に着いたとき、少しだけ眺望がでてきました。この日は雪主体の天候だったので眺望はあきらめていたのですがよかったです。
登山路の細い路
通った後、振り返って撮りました。この箇所を通過する前にアイゼンを脱いでいたのですが、ここでは細い通路の少し地面が凍結していました。
細尾峠(1193m)
下山できました。薬師岳が1420mですから227mほど下ったことになります。
ここまで来てほっとしました。これで登山も峠を越したかな、後は下り主体で軽い登り程度かなと思いました。しかし実際はここ以降が最も大変でした。
雪の1618m峰、茶の木平
岩の間を通り抜けました。
平らな雪原になりました。山頂付近の高原だと思います。倒木が行く手をふさいでいました。これ以上行くなということ?赤いリボンが倒木の向こうにあるので進みました。
1618m峰の高原
1618m峰は名前はないのですが何気に今回の山行では最高峰です。このあたりでも山岳神への拝礼は可能です。
1618m峰の高原
登山道が全くわからなくなってきたので、スマホGPSを頼りに進みました。しかし大まかな方向はわかるものの、しばしば登山路を外れてしまうことから踏み抜きが多発しました。3~5歩に1回は踏み抜きという感じで、転んでしまうことも度々でした。かなり脚力を使いましたが体力的には余裕があったので大丈夫でした。
1618m峰の高原の案内標
全く登山路がわからない中でこのような人工物(道標)があると少しほっとします。右、半月峠、左、明智平・細尾峠です。細尾峠はすでに通過してきた場所です。
茶の木平
茶の木平にさしかかってきました。茶の木平も標高1600mを越えています。
茶の木平の小川を渡る
茶の木平では少し踏み跡があり、茶の木平をショートカットで横切る点線の登山路を進みましたところ、橋がない小川にあたってしまいました。ジャンプして渡るしかないですが、いかにも向こう岸は崩れそうで足場が悪そうです。落下したりしたら大惨事ですので気をつけて渡りました。登山をやっているようなある程度運動神経のある女性なら渡れると思いますが、街中の運動していないおばちゃんとかだと厳しそうな局面です。
なお、この川は都合3回渡る破目になりました。理由は落し物の回収のためです。(^∀^;)
上の案内標までやって来たとき、デジカメを落としてしまったことに気づきました。デジカメをなくすと大ダメージなので仕方なく落し物探しに戻りました。どこまで戻ったらよいのか、この雪深い中見つかるのだろうかと思いました。(* > <) しかし物理的にはどこかにあるはずです。
雪道を苦労して10分ほど戻ると幸運なことに雪に刺さっているカメラを発見できました。
ヾ(*´∀`*)ノ
上の写真は実はデジカメを回収後に撮ったものです。
茶の木平の案内標
中宮祠(二荒山神社)の案内が出てきました。この時点で16:30頃になっていたため、ほっとしました。
茶の木平からの下り
何とか下山に成功しました。日が暮れない内に下山できてよかったです。17時になってました。地蔵岳の登山口を約9時に出発したので約8時間です。路迷い、落し物のタイムロスもありましたし、雪山の移動もかなり時間を要しました。雪なしの時期にスムーズに行けたら6時間くらいのコースだろうという気がします。
この日の降雪で奥日光地区の山岳の積雪量はかなり増えたでしょう。
この後、中禅寺温泉のバスターミナルから日光駅にバスで移動し、JR在来線を利用して帰りました。本当は東武の特急、けごんに乗りたかったのですが満席でした。この日の荒れ模様の天気ではがらがらだろうと思ったのですが意外です。JRはグリーン車を利用すれば埼玉の大宮や都内まで800円以内の料金でらくらくです。
まとめ
山行体験としては、強風、吹雪、雪の中で長距離を歩けたことでかなりの達成感がありました。強風は風速10~15mくらいはあったような気がします。強風でもそれほど苦にせず歩けることがわかったのは収穫です。風は正面から来るとつらいですが横からなら何とかなるようです。
無心で歩く雪山歩きの経験も少し積めました。雪深い場所を歩いたことでスノーシューも今後は検討しようかという気になりました。
参拝体験面では、この地域の山域にも山の神さまがおられ、神々しい山岳参拝をすることができました。平地の神社参拝もそれはそれでよさがありますが、山での参拝は誰もが来れる場所でないだけにプレミア感が格別です。山岳神がおられるむき出しの地球とのめぐり合いは苦労して登る価値があると思います。自分の足で山岳参拝を重ねていくと高い波動を帯びることと、自分の中に様々な力の源がたまっていくような感覚が生まれます。心の持ち方としてはレジャーで登山するという感覚ではなく、信仰登山、修行登山により精神面の成長を目指すことを重要視しています。(他の人から見たらただのレジャー登山に見えるかもしれませんが・・・(^∀^;))
これで古峯神社~地蔵岳~夕日岳遙拝~薬師岳~1618m峰・茶の木平~中禅寺湖の縦走登拝記は終わりです。
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