日光の神々しい霊峰 外輪山と池沼が美しい火山 日光白根山 奥白根・前白根登拝の日記録

8月の中旬、日光白根山に登拝しました。日光白根山は日本百名山です。標高2,578mで北関東以北の最高峰ということです。景色がきれいなのと山奥感のある高山の雰囲気がとても魅力的な山でした。ただロープウェイから登った人にとっては山奥感はないのかもしれません。到達する過程にも意味があるだろうと思います。
環境的には日光の山はアブやブユのような有害な虫が少ないので登りやすいです。トンボが多いことが理由ではないかと思います。

日光白根山は山頂付近に神社がある霊山であり修験道の峯です。山岳神さんが御座す高山を訪れることは何回登ってもよい経験になると思います。
高いところのきれいな空気の中にいること、杜の中に入ること、陽光にあたること、これらは人の能力や感覚を磨き、成長や健康の源になります。そしてその場所が霊山であれば特にそうです。

目次

湯元温泉~前白根山

湯元スキー場~外山付近

湯元スキー場の登山口から登山開始です。

登山地図は以下の通りです。
参考リンク先:YAMAKWI ONLINE 日光白根山

登山道に入った際、山の神さまへの入山挨拶をしました。その時、黒々としたクマの姿が頭に閃いてしまいした。「うわぁ~クマに出合うフラグだ~やめてよ~」と思って、慌ててクマのイメージを脳裏から追い出し、クマに出合わないように祈りました。(; ^ ー^)

湯元スキー場から外山付近の登山道は結構急で険しかったです。(下の写真・2枚)
えぐれているところが多くて段差がありました。すべるような浮ついた石(浮石)も多かったです。日光らしい荒々しさ急峻さでした。登りはまだよかったのですけども、下りのほうが足も疲れてたしきつかったです。はいていたスニーカーのくつ底がすり減ってでこぼこがなくなっていたのを気づかず、よくすべりました。(; ^ ー^)

天狗平

外山付近まで登ると稜線にでてきます。稜線を進むと天狗平にでます。
天狗平周辺はサルが多かったです。登山時、下山時ともにいました。自分たちの縄張りへの闖入者と見なされたのか、歓迎しない警告調の声がやかましかったです。どうしょうもないのでスルーしました。

稜線と前白根山

前白根に向かう稜線で視界が開けました。上の写真の前方は奥白根(日光白根山)が右にそびえ、その手前に白根隠山(2,410m)などへと続く稜線が続いています。白根隠山のさらに左手には白檜岳(2,394m)などが続くようです。
お腹がすいてきたので、前白根に着いたら食事をしようと思ってたのですが、よい場所だったのでここで食事をしました。サンドイッチとマフィンを食べました。マフィンはコンビニで買ったクランベリーがのったものでおいしかったです。

余りはっきり覚えてないのですが、稜線から山岳神さんへの遙拝は可能だったと思います。ただ、ある程度念じる力が必要かもしれません。

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前白根山

クマがいた

前白根付近から奥白根の眺望

前白根山頂付近

前白根付近の稜線に登ったとき、少し先にクマがいるのに鉢合わせしました。30mほど先の上の写真の木がある付近です。少し前に登山者の方とすれ違う際、くま鈴を切っていたまま忘れてたので、しまったと思いました。(; ^ ー^) 慌ててくま鈴をセットしましたが手遅れです。クマとわたし、同時に相手に気づきました。クマは小さめで当歳なのかコグマに毛が生えた程度。かわいかったです。母グマがいないかは気になりました。クマと10秒くらいお見合いをしていました。特に危険を感じることはなくて、こわさもなかったです。
その後クマは一旦わたしから目をそらし、しばらく2~3秒に1回はこちらをちら見してました。その後5秒に1回くらいになり、やがてこちらを見なくなりました。わたしは目をそらさないようにしないといけないと思い、クマを注視してたので写真はとりませんでした。クマはもともと自分がしていた作業なのか松の木をさわっていました。松の実でも採ってたのかな。

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居すわるクマをどうするか

クマは全く動く気配なしでした。クマがいる方向はわたしの進行方向なので、このままでは進めません。ひとまず写真でも撮ろうかと思い、くまがこちらを見なくなったので、一旦すぐ横にあった岩陰に身をかくしました。その時無意識にリュックを下ろし、その拍子にくま鈴(正確にはくま鐘)がちりんちり~ん、ちりんちり~んと鳴りました。写真を撮ろうと岩かげから顔を出すとクマの姿が消えてました。立ち去ったようです。写真なしは残念でした。初めて野生のクマを見れて貴重な体験でした。でももう遭遇しなくてよいです。(; ^ ー^) 教訓として、くま鈴はやっぱり大事です。クマが消えたので、用心しながらわたしも移動しました。

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クマが近寄ってきたら・・・

わたしは、山に入山するときは大抵、山の神さまに入山挨拶をしています。そうするとやっかいごとが起きにくいのではと思っています。今回の登拝も問題はおきませんでした。
それでも一応クマが近づいてきたらどうするか、わたしが立てていた作戦を書いておきます。素人が考えた作戦なので、効果的かはわかりません。結果に責任はもてません。

クマが近づいてきたら、まずある程度大きな声に気合をこめてお腹に力をいれて話かけて叱ろうと思ってました。「こらっ、だめだぞ、戻りなさい。向こういきなさい。何やってるんだ、こらっ、こっち来るな。・・・」という感じです。なぜこの作戦かというと、数年前、TVで近寄ってくるヒグマを言葉と気合で叱り付けて撃退している漁猟の人を見たからです。今年のお盆にも再放送されました。(このとき、念の強い人は想念やオーラの力でプレッシャーを与えることも可能かもしれません。)
それでも襲ってきたら、トレッキングポールを左右にくねくねと見えるように少し細かく動かして威嚇しようと思いました。なぜかというとクマはヘビが苦手で、ヘビに似せるためです。ロープやベルトがあるともっとよいでしょう。
それでも襲ってきたら、トレッキングポールで鼻っ面をはたく等で撃退するしかないのかもしれません。なるべくそうならないようにしたいです。

クマ避け対策
その他、クマに遭遇しないようにするクマ除け対策としては、クマ鈴(クマ鐘)がよいと思います。今回も効果がありました。他には、トレッキングポール2本をかんかんとぶつけて鳴らずのはクマよけになる。カーンと鳴らせば銃声っぽくて熊は驚いて逃げていくでしょう。大声などはかえって引き寄せるかもしれません。ラジオの音はなんとも思わないかもしれません。クマには本能的に困る音、興味を引く音、何とも思わない音がありますので、音を出せばなんでもよいということではありません。

クマが多いところに行く場合は、風下注意で、クマスプレーも考えられるのかもしれません。


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登山サイトで紹介されていた軽量製品。
熊よけスプレー(ペッパーマン)


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前白根~奥白根と五色沼の眺望

前白根山を出発し、奥白根山方面に出発しました。
五色沼を見ながらの稜線歩きがありました。五色沼はどこからみても美しいです。

前白根~奥白根間からの五色沼

前白根~奥白根間から見た稜線風景

白根隠山方面の快適そうな稜線。

振り返って湖が見えた

上の湖は中禅寺湖だと思いましたが、もしかしたら湯元温泉の湯ノ湖っていうことはないか。

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奥白根山に登る

奥白根山中腹から五色沼

見る方向や時間帯で色が違って見えるとのことでしたが、その通りでした。

奥白根山の上り

結構険しい登山道でしたけども、眺望がよく楽しい登山路でした。

奥白根山登山道の途中の石つぶての広場

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奥白根神社登拝

奥白根山(日光白根山)山頂付近の奥白根神社に到着。

奥白根神社に到着

山頂近くの神社です。霊山には山岳神さんが祀られています。

山岳神を意識して霊山を登るのが修験道者や山岳信仰者などです。意識せずに登られるのが一般の登山者です。せっかですから意識して登ったほうがよいと思います。山岳神がわかる人もいればそうでない人もいると思います。意識すること、心を清らかにするよう志向することでだんだんとわかってくるようになります。その結果よい想念の力が増し、社会にプラスの影響を及ぼします。それぞれが高めあうよい循環になっていきます。
日本人は古来山岳神霊信仰が盛んな民族です。平地の民においても講などを通じての山岳信仰がありました。日本人の力の原泉は国土の6割以上を占める山岳・森林、国土を囲む海洋、山岳や森林を源とする豊富な水による湖水・河川、活発な地殻や火山活動による大地などの自然とそこに宿る神や精霊への信仰やふれあいにより精神性をみがくことでした。特に山に登っての参拝(登拝)は精神(肉体もですが)修養効果が高いです。

話しが横にそれましたが、到着後、すぐに参拝をしました。山岳神さんへの参拝ができ、感極まりました。この日は睡眠時間が十分だったため高山病にならず、あまり疲れてなかったので山岳神さんの高波動をとてもよく感じることができました。強い山岳神さんのエネルギーを受けて自分の氣、自分を取り巻くオーラが驚くほど活性化するのがわかりました。
これは一歩一歩険しい山道を登りきった甲斐がありました。霊山に入ることでさまざまなベースの能力値もあがりますが、バフ的な状態アップ効果もあると思います。

奥白根の山頂

奥白根神社yから見た山頂方向です。もうほぼ山頂といってもよいところです。あとほんのひと登りです。

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奥白根山登拝

奥白根山長に到達

山頂では急に霧がでてきた。(゚Д゚;) でもかえって神秘的な祈りができました。山頂は誰もおられませんでしたので暫く祈りの瞑想をしました。高山の霊山の山頂で瞑想なんてとても贅沢です。龍神さんなどの山の神さまに祈りを捧げました。奥白根神社と山頂で過ごせた時間が今回の登拝(登山)のハイライトでした。

奥白根山頂風景

ガスで周囲が見えなくなりました。

奥白根

神秘的な奥白根の山頂風景でした。本当にすばらしいところでした。
人気がある山でロープウェイから比較的手軽にハイキングで来れるので、日時によっては人が賑やかな山頂だと思います。

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奥白根・前白根下山

奥白根中腹から帰りの五色沼

極白根 下山路

こんな感じの岩混じりの登山路もありました。一見歩きにくそうですがそれほどでもないです。湯元スキー場と外山の間の区間から比べると歩きやすいです。

五色沼避難小屋

下山時のコル

草原のような場所もありました。

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快適なトレイル

下山時の快適な低部のトレイル

前白根に戻った

Wikipedia日光白根山によると、前白根山山頂には前白根神社があると書かれていたのですが、祠は見当たりませんでした。山頂に祠はないけども、拝礼座としての前白根神社は存在するとの状態なのでしょう。

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発光する奥白根山

前白根から奥白根

奥白根の山頂が光っていた、西陽が光ってるのかなと思った。でも神秘的な光景だった。

外山からほぼ下山できた

ようやく下山できた。下山時の険しさに苦労したのですが、ほっとしました。下山御礼を山の神さまに行ないました。

帰りの湯元スキー場

湯元スキー場を急ぎ足で歩いて下山しました。ご苦労さまでしたといいたいところです。

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登山記録

当日の天候・服装

天候
前日までは真夏の暑さでしたが、登山当日はくもり及び霧で晴れ間はほとんどなし。でも、眺望は結構よかったです。気温は涼しく歩きやすかったです。

当日の装備品
登山用アンダーウェア、登山用シャツ、登山用パンツ、登山用靴下、ソフトシェル(頂上付近のみ)、トレッキングポール、スニーカー、25リットルザック、クマ鐘、スマホGPS、携帯トイレ、タオル、帽子など
スニーカーは底が磨耗してつるつるになっているのを気づかず、よくすべり失敗だった。トレッキングポールがなければきびしかった。この日は終始陽が当らなかったが、晴れていたら日焼け止めなどが必要でしょう。

当日の登山コース

湯元温泉から、前白根山・五色沼避難小屋を経由して奥白根山に登り、戻りは同じルートを往復しました。
累積の標高差は、1450m弱、距離は約11.3kmでした。
ロープウェイを遣って手軽に奥白根山を登るコースもありますが距離が短かすぎます。菅沼からか湯元からか迷いましたが、前白根も登る一部修験のルートである湯元を出発するルートとしました。

登山地図は以下の通りです。
参考リンク先:YAMAKWI ONLINE 日光白根山

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登山道のリスク・難易度

道迷いのリスク
夏場の道迷いはほぼない。五色沼避難小屋付近は、五色沼に下るルート、奥白根に続くルート、前白根に続くルートが集まるので一応気をつけるとよい。道を間違えても五色沼に出るだけなので余りダメージはない。

危険箇所
危険箇所というほどではないが、登山道は険しい区間がある。原生林が多くクマは比較的でやすい。登山当日もクマに遭遇したのでクマ鈴が必要。
外山から前白根の稜線、前白根から五色沼避難小屋付近・奥白根の根元あたりまではクマが出そうな雰囲気があった。逆に言えば秘境感があってよい。

サル
前白根と外山の間にある天狗平付近ではサルの数匹の群れいた。往きも帰りもいた。姿は見えなかったけど、近くの木の上にいた。サルたちは警戒、警告音の鳴き声を発していた。「早くどっかいけぇー」って感じでした。(; ^ ー^)

登山道の難易度
湯元スキー場から外山付近は険しく、土がえぐれていたり浮石が多かったりで、登山者向けコースという感じだった。
外山付近の稜線に出てから前白根まで、前白根から五色沼避難小屋付近までは、ゆるやかな楽しい登山道でした。ハイキングコースという感じ。
奥白根(日光白根山)への登りも結構険しいところはありましたが、むしろ楽しい部類の登山道でだった。

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水場・トイレ

当日の登山ルート上には水場、トイレはなかった。トイレは出発地点の湯元の駐車場にはあった。携帯トイレが必要。目隠しもあったほうがよい。
水については、もしろ過セット(携帯浄水器)を持っていれば五色沼の水が飲めるのかもしれない。

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当日の飲み物・食べ物

持参した飲み物
・600mlの水×1本、500mlの水×1本
・キリンIMUSEヨーグルトテイスト 500ml×1本(氷らせて持参)
・トロピカーナオレンジジュース 330ml×1本(氷らせて持参)

水とジュース類を合わせて約1.9リットル持参し、約1リットル消費。ジュース類は飲みきり、水はたくさん余った。くもりで涼しかったためで、かんかん照りなら余らなかったと思う。

飲み物の観想(IMUSE)
氷結させて持参したキリンIMUSEヨーグルトテイストが衝撃的なおいしさだった。氷混じりに溶けたIMUSEがのどを通過すると、その冷たさが脳髄の奥の方をガツーンと冷却してくれた。たまらなく気持ちがよい。ヨーグルト味は登山時の体に絶妙の甘酸っぱさだった。氷らせたIMUSEは、暑い時期の登山には手放せなくなりそう。

飲み物の観想(オレンジジュース)
トロピカーナオレンジジュース 330ml×1本(氷らせて持参)も美味しかったがIMUSEに比べやや酸味がきつかった。恐らくもっと暑い日だとちょうどよい範囲に収まってくるかなと思った。こちらも氷混じりの状態で飲むと脳髄の真ん中をガツーンと冷やしてくれた。

IMUSEとトロピカーナがよかったのは、氷混じりの冷たさ、おいしさのほか、ジュースであるのでカロリーと酸味の補給にもなる点だった。氷ったドリンクを背負ってると背中から体を冷やしてくれるので一石二~三鳥だった。

当日の食べ物
・昼食として、サンドイッチ×1、クランベリーのマフィン×1個
・ジュース類が行動食の代わりになった。

サプリメント
・アミノ酸のカプセルサプリ(グルタミン・BCAAを合わせて12~13g)
・ビタミン少々

登拝記はこれで終わりです。

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