栃木の有名神社 真夏の朝に宇都宮二荒山神社を堂堂参拝

宇都宮に来る機会があり、二荒山神社を参拝してみました。二荒山神社は日光が有名ですが、宇都宮にも大きな二荒山神社があります。8月中旬の参拝です。宇都宮は時々来る機会はあるのですけども、これまでは通過することが多かったです。今回は宇都宮の街も少し歩き、大きな神社があることを思い出しました。
日光二荒山神社と宇都宮二荒山神社はどちらも下野国一宮とのことです。なお、日光はふたらさん、宇都宮はふたあらやまと読むそうです。

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二荒山神社とは

日光・宇都宮二荒山神社の位置づけ

日光二荒山神社は山岳神社であり、宇都宮二荒山神社は宇都宮という人里の神社です。山宮と里宮という感じで名前からは一見関連がありそうだと思っていましたが、調べてみたら二社は別々の神社だとわかりました。
というのも、日光二荒山神社は、男体山、女峰山などの山岳信仰、修験道の神社であるのに対し、宇都宮二荒山神社は近畿から東国に派遣された皇族が奈良の三輪山から勧請したのが始まりということのようですので、起源が異なるものです。

宇都宮二荒山神社は栃木の代表的な地名として二荒山という名前を付けた神社であり、二荒山の山岳神さんとは直接関係がありません。
日光二荒山神社は実質的に二荒山の山岳神さんを祀る神社ということです。二荒山は二つの荒い山である男体山と女峰山のことです。男体山、女峰山ともに荒々しい険しい山ですのでぴったりの名前です。

長い歴史により宇都宮の人々にとっては宇都宮二荒山神社の神さまが土着の神さま、日光二荒山神社の方は山岳信仰の神さまということになります。どちらも重要な存在だと思います。

山岳信仰では、概ね「・・・山」のことを「・・・さん」と呼びます。「・・・やま」とは余り呼びません。宇都宮二荒山神社は「ふたらやま」、日光二荒山神社は「ふたらさん」です。実態に合わせてうまく区別がつけられていると思います。

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日光二荒山神社について

参考として日光二荒山神社のことも少し書いて見ます。
わたしは日光二荒山神社の本社にはきちんとお詣りしたことがないのですが、男体山山麓の日光二荒山神社中宮祠への参拝と、二荒山(男体山、女峰山)への登拝はしたことがあります。

日光二荒山神社中宮祠までいけば、男体山の山岳神さんにお詣りできる可能性があると思います。男体山山頂には日光二荒山神社の奥宮である祠があり、男体山の山岳神さんへの参拝ができます。
女峰山山頂にも祠があり、こちらも日光二荒山神社の奥宮の一つと見なしてよいでしょう。女峰山の山岳神さんへの参拝ができます。
男体山、女峰山とも、山頂まで登らずとも山麓、山腹からでも参拝できる可能性はあります。

以下は、日光二荒山神社の中宮祠や奥宮に以前参拝したエントリーです。
サイト内記事:
男体山
日光表連山 男体山登拝&周辺山歩き1
日光表連山 男体山登拝&周辺山歩き2
日光神社旅 日光二荒山神社中宮嗣
女峰山1
日光表連山 女峰山登拝 霧降高原~二荒山神社
女峰山2
日光連山 女峰山登拝1 赤薙山~女峰山
日光連山 女峰山登拝2 専女山~帝釈山
女峰山3
奥日光 日光連山 女峰山、霊威あふれる馬立からの登拝

二荒と日光の地名
二荒をにっこうと読むことで、日光のもととなったという説があります。

全国の二荒山神社
二荒山神社(または二荒神社)は日光または宇都宮の二荒山神社を総本社とし、栃木、福島、新潟など全国に約60社あるそうです。

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宇都宮二荒山神社の特徴

  • 第十代崇神天皇の御代の創始とされているそうですので、相当な古社になります。豊城入彦命という方が、奈良の三輪山から勧請して神さまを祀られたのが起源とされているそうです。豊城入彦命は崇神天皇皇子で、下野国や上野国の開祖だそうです。
  • 下野国一之宮という大きな神社で、旧国幣中社、別表神社、名神大社と、格も高い神社です。
  • 宇都宮は宇都宮二荒山神社の門前町だったそうです。その後城下町になっています。
  • ご祭神は時代によって諸説あるそうですので、二荒山神社の神さまということでよいと思います。とても古い時代からこの地を見守っていただいている神さまということで宇都宮など栃木の方は深く信奉されているようです。
  • ロケーションは小高い丘のような明神山という山にあり、前方は広く開けていて開放感がありました。

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宇都宮二荒山神社の雰囲気

この神社の雰囲気をひと言で言えば、豪壮です。「荒」という文字が神社名に入っているだけあります。二荒山という言葉からは荒々しいイメージがあるかもしれませんが、荒ぶる神という言葉が思い浮かぶようなことはなかったです。ですけどももしかしたら時には荒ぶる神さまなのかもしれません。とてもポジティブで、明るく、アグレッシブな気持ちになるよう後押しをもらえそうな雰囲気でした。信義に厚そうな神さまですので、礼儀に注意して心の底から信奉し真摯に強い気持ちで参拝するとサポートしていただけやすいのかもしれません。ご祭神のエネルギーはもちろん強いです。
下野(栃木)の人は、強気、気概がある、反骨精神などのイメージがありますが、宇都宮二荒山神社の雰囲気はそんな下野国の人の気性にも相通じるところがあります。

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宇都宮二荒山神社参拝

社頭

階段

神社は小高い位置にありますので結構な階段を上ります。階段がきつい人には比較的ゆるやかな迂回路のような参道もあるようです。西参道といい向かって左手に入口があるようです。

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神門・拝殿・本殿

神門

神門を入ると、ご祭神の気がぱぁーっと強くて、とにかくスケールが大きく男性的な雰囲気です。男性的というとまるで人格神のように聞こえるかもしれませんが、力強い龍神さんのエネルギーのような神社だと思いました。豪壮という言葉が思い浮かびました。こちらもその雰囲気に対応して堂堂と参拝することにしました。

拝殿

拝殿での参拝では、とても歓迎を受けている感じがして、感激しました。参拝される方が結構続きましたので、余り拝殿前で時間はとれませんでした。暑い日なので、日陰になっている境内の端のほうに移動してお祈りを続けました。境内の端の神門の横手辺りでも十分にご祭神のエネルギーを感じることができました。

本殿と女体宮

本殿の横に回ると、女体宮という境内社がくっついてました。

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境内社(女体宮など)

女体宮

本殿にくっついた神社ですけども、本体の神さまとは全く異なった雰囲気で女体宮というだけあります。女体宮とは下の説明板に記載があります。

女体宮の説明板

初辰稲荷神社

社殿に向かって左側にはお稲荷さんがありました。

須賀神社・市神社

社殿に向かって右側には、須賀神社・市神社がありました。
なお、境内社については、参道の階段の途中などにもたくさんありました。(写真なし。)詳しくは宇都宮二荒山神社のWebページに記載があります。

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その他の境内

明神の井

境内風景

境内はきれいに整備されていて、広々としていて気持ちがよかったです。

これで参拝記はおわりです。とてもよい参拝ができました。

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