雄大な九重連山(九重山)登拝1 沓掛山・扇ヶ鼻への印象登山と眺望写真
10月の上旬に九州の九重山を登拝しました。なぜ九重山かと言えば、足を痛めていたので標高が1700m台と手頃であることから選びました。風景が雄大で以前から一度行って見たいと思っていたこともあります。
九重山というのは山群、山域の総称的な名前で実際にそういう名前の個別の山はありません。九重山について調べてみると、主峰的な山が2つあり、いずれも1790m弱の久住山と大船山(だいせんざん)でした。くじゅう山開きとして久住山と大船山では年ごとに交互に山開きが行われるそうです。最高峰は両山以外で1791mの中岳があり、さらに1700m以上峰が多数あることがわかりました。以前は久住山や大船山が標高で中岳を上回っていたとされている時期があったのが、登山者が多いことから頂上の崩落等により現在では中岳が最高峰になっているようです。
九重連山の山は下の通りです。内、1700m級の山が9座です。★を付けた山が1700m級です。1698mの扇ヶ鼻を含めると10座になります。9座を1日で登ることを、くじゅう17サミットと呼ばれているそうです。朝4時とか5時に牧ノ戸峠を出発して、17時頃法華院温泉に到着するくらいの行程で一日で回れなくはないようですが累計標高差が1900m超の登り、下りなので特殊なモチベーションを持った人向きになるでしょうか。
東部
黒岳(1587m)
★大船(たいせん)山(1786.4m)
★北大船山 (1706m)
平治(ひいじ)岳(1643m)
中部
★中岳 (1791m)
★久住山(1786.6m)
★星生山(ほっしょうざん)(1762m)
☆扇ヶ鼻(1698m)
★天狗ヶ城(てんぐがじょう)(1720m)
★三俣山(みまたやま)(1744.7m)
★稲星山(いなぼしやま)(1774m)
★白口岳(しらくち)(1720m)
肥前ヶ城(1685m)
沓掛山(1503m)
立中山(たっちゅうさん)(1465m)
鳴子山(1643m)
岩井川岳(1522m)
西部
黒岩山(1503m)
合頭山(ごうとう)(1384m)
猟師山(1423m)
泉水山(1447m)
一目山(1287.6m)
みそこぶし山(1299.7m)
涌蓋山(1499.6m)
登拝(登山)の行程
初日(晴れ)
牧ノ戸峠登山口~沓掛山~扇ヶ鼻~星生山~久住山~天狗ヶ城~中岳(上の赤字の山)に登り、北千里浜を経て、法華院温泉に到着、泊まりました。法華院温泉は、九重山域の中にある温泉宿です。山小屋のような山荘のようなお宿で、法華院温泉だけを目的地として目指したとしてもバス停や駐車場から2時間程度山道を歩かないと到着できないです。紅葉やミヤマキリシマの時期は混み合うそうです。泊まった日は土曜日のため個室は満室のでした。
2日目(朝方小雨)
法華院温泉~坊がつる~雨ヶ池越え~九重登山口(長者原ビジターセンター)
2日目は山登りなしで帰るだけにしました。
出発は牧ノ戸峠登山口
レストハウス、売店や駐車場、バス停があり、帽子、手袋、タオル、おにぎりなど登山用グッズもある程度売っています。おにぎりは山賊おにぎりで売切れご免の名物とされていました。コンビニですでにおにぎりを買っていたので買いませんでしたが、知っていればここで買っていたと思います。
標高が1333mと高く、くじゅうの山に楽に登れるので、家族連れや子どもを引率するパーティなどの定番登山口となっているようです。
神聖なくじゅうの山旅の始まりにふさわしい登山口の写真です。
牧ノ戸峠から登ると特に久住山には難所がなく比較的楽な行程で、お子さん向けという感じでした。
遥拝所でもある沓掛山
星生山、扇ヶ鼻、三俣山、遠くに由布岳や阿蘇五岳が望める眺望がよい場所です。牧ノ戸峠からはコースタイムで30分ほどです。
沓掛山の山頂はいつの間にか通過していたので写真はありません。
昔、九重山の修験道が盛んな頃、沓掛山から九重の山を仰ぎ見て、遥拝、挨拶してから修験の入峯をしたといいます。わたしもそれにならって沓掛山の展望台の位置から山に向かって入山挨拶の拝礼をしました。実際、この位置から山の神様に出会え、お詣りすることができるようです。出てこられてすぐに戻られたようですが、とりあえず、この体験でくじゅうまで来て正解だったと思いました。
どの山の神様なのだろうかと思い遠くの山の眺望を見渡すと、右に扇ヶ鼻、左に星生山が強い存在感で、どちらかに山岳神が御座すのだろうと思いました。この時、扇ヶ鼻から強い霊気の波動を感じていたので、まずは扇ヶ鼻に行ってみることにしました。計画では扇ヶ鼻は登山の山行対象ではなかったのですが、こうなったら行ってみるしかありません。
見取り図(地図)はヤマケイオンラインの地図を検索するとわかりやすいと思うのでリンクしておきます。
参考リンク先:ヤマケイオンライン
このリンク先の地図から、星生山、扇ヶ鼻や牧ノ戸峠、九重山などで検索すると付近の山域の地図が表示されます。
沓掛山を越えた登山道
子どもや女性の方も多かったです。比較的なだらかなトレッキングのような登山路が続き歩きやすかったです。
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