別府の神社 鶴見岳の幽玄なお社 火男火売神社登拝 あと別府地獄めぐりについて少々

6月の下旬、九州にいましたので、九州の山を登ることにしました。できれば九重山、坊がつる方面に行きたかったのですが、九重山方面の天気予報がよくなかったのと体調も余りすぐれなかったので、他の山を探しました。

Googleマップで山探しをしていると、別府の鶴見岳の山頂に祠があり、山腹に火男火売神社を発見し霊山であることがわかったので登拝(登山)することにしました。鶴見岳の登山時間は登りだけで2時間、下山含め3~3.5時間程度と手頃でした。鶴見岳の登拝に当たり、まずは中腹の火男火売神社を目指しました。

鶴見岳を登るならば、鶴見岳~由布岳を縦走(所要7~8時間)するのが楽しそうですが、体調面に不安があり鶴見岳だけにしました。

鶴見岳と由布岳の位置関係

 

鶴見岳と火男火売神社

鶴見岳と火男火売神社の関係とご由緒

火男火売神社とは、どう読んだらよいか戸惑うところですが、「ほのおほのめじんじゃ」と読むそうです。名前からは、火の神=火山(鶴見岳)の神、火男=男神、火売=女神を連想しますが、まさしくその通りのご由緒になっています。

鶴見岳の男嶽、女嶽の二峰を神格化した火男、火売の二神をお祀りしている社です。(大分県観光情報公式サイトより)

社伝では、771年(宝亀2年)の創祀という。
(Wikipedia火男火売神社のページより)

鶴見岳の民話

大分県では鶴見岳と、由布岳、祖母山についての民話があります。民話の中では、鶴見岳は女になっていて、由布岳と祖母山は男です。鶴見岳に対して、美しい姿かたちの由布岳と力自慢で毛むくじゃら(樹木がたくさん茂っている)の祖母山が言い寄り、両者は激しくバトルしますが決着がつかず、結局鶴見岳が由布岳を選んで決着したとのことです。
わたしが実際に鶴見岳を登った感想としては、そのような民話ができるのもわかるような魅惑的な山でありました。

火男火売神社の三宮

火男火売神社には次の3つのお宮があり、うち、上宮と中宮は鶴見岳にあります。このエントリーでは中宮について書きます。

上宮(鶴見岳山頂):火之加具土命、火焼速女命
中宮(鶴見岳中腹):火之加具土命、火焼速女命
下宮(鶴見岳山麓):伊弉諾命、伊弉册命、火之加具土神、大山祇神
(Wikipediaより)

火之加具土命は(ほのかぐつちのみこと)、火焼速女命は(ひやきはやめのみこと)です。下宮は鶴見岳山ろくとありますが、だいぶ離れたところにありますので行きませんでした。

火男火売神社中宮へのアクセス
  • 車の場合

別府市内からやまなみハイウェイで湯布院方面に進み、別府ロープウェイを少し過ぎて4~5分あたりで右手に鳥居と鳥居の横に道路が見えるので右折して暫く進むと、火男火売神社の入口近くに結構大きな駐車場があります。駐車場には一応少し古そうな簡素なトイレもありました。駐車場から参道入口まで200m弱くらいです。

火男火売神社中宮の地図リンク

火男火売神社 駐車場

  • バスの場合

別府駅から別府湯布院線のバスに乗り、旗の台バス停下車で山道を20分くらい歩きます。旗の台の次の鳥居バス停からでも行けます。鳥居バス停からだと概ね舗装した林道っぽい道路沿いに行くことになります。わたしは鳥居バス停から歩きましたが、旗の台からと同じくらいです。鶴見岳登山も兼ねる場合は、山道を行く旗の台バス停からの方がよいでしょう。

鶴見岳登山コースと赤池噴気孔

一般的と思われる南登山口(旗の台から登るルート)か、西登山口かの2択のようです。火男火売神社中宮をお詣りするのがよいと思いますので、南登山口を行きか帰りに利用すべきだと思います。

登山マップ リンク先: YAMAKEI ONLINE 鶴見岳

上記サイトの登山地図をよく見てみると、鶴見岳山頂から北北西に赤池噴気孔というのがあります。噴気が出ているそうで、鶴見岳が活火山であることを気付かされますし、別府の温泉のお湯は鶴見岳のお陰でしょう。赤池噴気孔へはきちんとした登山道はありませんので一般の人は近づかないのが無難です。

赤池噴気孔は鶴見岳の頂上から500メートルほど離れた通称「馬の背三叉路」といわれる場所の近くにあります。

赤池噴気孔は標高1375メートルの鶴見岳山頂から北西に下った標高およそ1200メートル地点にあります。

(CTBメディア わくわくトンボビデオより)

 

火男火売神社中宮 参拝

鳥居から階段の参道入口まで

やまなみハイウェイ沿いの鳥居

鳥居バス停付近に少ししょぼい鳥居がありました。徒歩の場合この鳥居からでも行けますが、少々草が生えています。車の場合、この鳥居とは別にやまなみハイウェイをもう少し進んだところに少し開けた鳥居があり、そちらから神社に向かいます。草が生えているのを避けたい場合は、徒歩の場合でも開けた鳥居から入るとよいと思います。

鳥居をくぐるとこんな感じです。

石仏などが並んでいたので一礼して、これから詣らせていただきますと念じ、通りました。

林道っぽい車道の道のり

火男火売神社の入口には、少し上りの林道っぽい道路を歩きました。それほどきつい傾斜ではないです。(人によってはきついと感じるかもしれません。)

火男火売神社のゲート

鳥居から20分程度歩くとこのような門があり、火男火売神社と書かれています。徒歩なら門の脇から中に勧めます。わたしはこちらの門から神社に進んだのですが失敗でした。車用の道路なので、手水もなく神社の拝殿前にいきなり到達します。
ですので上の写真の門はスルーしてもう数分奥に進むと参拝者用のきちんとした階段の参道があり、雰囲気もよいですし手水もあります。わたしはその参道を歩くため一度階段を下りて登り返す羽目になりました。(; ^ ー^)
階段がつらい人はこちらの門から入ってもよいと思います。この付近には駐車場もあります。

下の写真は、本来の階段の参道の入口です。ちょっとぴんぼけです。

階段の参道の入口

入口は、2本の杉により鳥居のようになっていました。

雰囲気のよい参道、御霊水と社殿

二本の杉

雰囲気のよい階段の参道

参道はとても幽玄、荘厳で、身が引き締まる思いでした。浄化や、活力アップさせていただきました。この参道は歩く価値がかなり高いと思います。

手水舎

手水舎

手水舎の水ですが、御霊水ですごくおいしかったです。一口飲んで初っ端の味としては少し苦く若干癖がありますが、後味がとても甘いです。すばらしいおいしさで今までに経験がないタイプの味です。鶴見岳に登山する場合など、空のペットボトルを持参しこちらの水を補給して登るとよいと思います。

幽玄な参道

 

下から見上げた拝殿

階段から見上げる拝殿は神々しくて本当にすばらしい雰囲気でした。この辺りで少しぱらぱらと小雨が降り、これから登山するのに降ってきたらやだなーとは思ったのですが、浄化の雨として有難く受ける気持ちになりました。拝殿参拝中にすぐに止みました。

拝殿

拝殿の前でよい雰囲気の中、お詣りしていると、ほどなくして、下から賑やかな話し声が聞こえました。2人組のおばさんの登山客でぐんぐん近づいてきます。そのうちの1人がものすごく声がひびくマシンガントークと大笑いするおばさんでびっくりしました。以前、麻賀多神社の台形社参拝時のやかましいおばさんを彷彿とさせるおばさんでした。(; ^ ー^)

たまにはこのような賑やかなのもよいかとは思いましたが、すぐそばに来られる前に立ち去ろうと思い、追い立てられるように登山へと進みました。本音を言えば、もっと長くお詣りしていたかったです。(; ^ ー^)

本殿

 

まとめ(火男火売神社 中宮の特徴)

  • 火男火売神社の上宮、中宮の中で最も雰囲気がよく神秘的なお社である。(下宮は詣っていないので不明。)
  • 長い参道の階段を上ると山のお社の強い気を気持ちよく感じられる。
  • 手水舎にとても美味しいご霊水が湧いている。
  • 鶴見岳の神さまが祀られている。
  • 無人のため、授与所はない。
    授与品が欲しい場合は、ロープウェイの鶴見参上駅の売店で販売されており、売店で購入後、中宮等でお詣りの際に神前に提示し、授与品購入報告をするとよいと思います。
    思い返すとわたしもそうすればよかったなと思いました。

~次回エントリーで鶴見岳登拝に続きますが、以下、別府の地獄について少し書いています。~

別府の地獄めぐり

別府には温泉や観光目的で何度か来たことがあります。今回は堀田温泉に宿泊してみました。別府の見所といえば、通常、温泉です。地獄めぐりや別府八湯など見所、体験(入浴)スポットがたくさんあります。このうち、地獄めぐり等の地獄について少し調べたので書いておきたいと思います。

別府では通常地獄めぐりとして7つの地獄をめぐる観光案内がよく知られています。その地獄めぐりの地獄は、「別府地獄組合」に参加している地獄のみであり、それ以外にも面白そうな地獄があります。知名度の低い地獄も回っておくと、一風変わった観光記念になりますし、SNSなどでも通っぽくて受けがよい・・・かもしれません。

別府地獄組合以外の地獄

地獄めぐりで検索すると、別府地獄組合が運営する別府地獄めぐり公式サイトというサイトが上位を占めます。しかし、それ以外にも「地獄」を名乗っているところがありますので主にWikipediaから記載しておきます。

山地獄 噴気のあるミニ動物園。
坊主地獄 大分県の天然記念物に指定。別府の三大地獄。
金竜地獄 過去別府地獄組合に参加していたが、現在は休業中。
鶴見地獄 霊泉寺というお寺にあるようです。
明礬地獄 明礬採取所の遊歩道がある。湯の花が有名。
紺屋地獄(別府温泉保養センター) 鉱泥と大型の露天風呂がすごい。

この内、坊主地獄、明礬地獄、紺屋地獄は特に面白そうです。

別府地獄組合 地獄めぐり

別府地獄組合の地獄めぐりとしては次の地獄があります。

海地獄
鬼石坊主地獄
かまど地獄
鬼山地獄
白池地獄
血の池地獄
龍巻地獄

なかでも国指定名勝である血の池地獄、海地獄、龍巻地獄、白池地獄は特に有名なようです。

 



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