奥秩父 大菩薩連峰 滝子山 登拝

4月の上旬に山梨県大月の滝子山に登りました。滝子山を選んだ理由は、ネット写真を見た感触から霊山だろうと思ったことと、寂しょう尾根という岩登りが楽しめるルートが見つかったこと、手軽に登れることからです。

目次

滝子山

標高はWikipedia滝子山によれば、1620mで、ヤマケイの国土地理院の地図では1610m、また三角点は1590mとなっています。

信仰
・山頂から見て北側方面に下ると白縫神社と鎮西ガ池あるようです。
・初狩の藤沢集落の雨乞いの山だそうです。(ヤマケイサイトより)

登山データ

登山コース 
南稜の寂ショウ尾根(寂惝尾根)ルート利用。登山口は桜公園.他にも幾つかルートあり。

YAMAPデータからは次の登山結果でした。
距離 12.1km
上り 1146m
下り 1280m

お天気はくもり。服装は、登山用アンダーウェア、ミドルウェア、登山用ボトムズ、トレッキングポール、岩登り用に100円ショップの薄手のすべり止め付き作業用手袋利用。4月ですとまだ岩も冷たいのて素手は厳しいです。この日は、前日 雨だったのか少し岩が湿っていました。
水分は500のペットボトル×1本と350のりんごジュースを購入。水はかなり余りました。

トイレ
トイレは登山を通じて見つけられませんでした。トイレを利用する場合は、登山前に付近のJR初狩駅、笹子駅、コンビニあたりを利用するしかなさそうです。

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桜森林公園~寂ショウ尾根

登山口の桜森林公園

登山口は大月市の桜森林公園から。公園だけにトイレがあるのかなと思ってたら、見た限りではトイレはありませんでした。(よく探せばもしかしたらあるのかもしれませんが、そこはわかりません。)自販機も見当たりませんでした。

桜公園

登山にはゲートを越えて進みます。

桜森林公園

ゲートの手前とゲートを越えた付近にも駐車スペースがあります。

登山口近くの登山道

この辺りで小山への入山挨拶をしました。まだ山の神さまの気配は不明でした。

林道

桜公園から30~40分くらいで一旦、林道にでました。林道から寂ショウ尾根の登山口がありました。

寂ショウ尾根(寂惝尾根)

寂ショウ尾根のプレート

寂ショウ尾根の登山口の案内表示。地面に落ちていました。「足場危険のため注意」とのことでした。このあたりで改めに山に対して入山挨拶をしました。

寂ショウ尾根 山桜


寂ショウ尾根には途中山桜が群棲している箇所があり、鮮やかでした。

小鳥

木の幹についている虫を漁っているようでした。

寂ショウ尾根

暫くは普通の登山道が続きました。

寂ショウ尾根

寂ショウ尾根は、確かに寂しげな雰囲気ではあります。木が落葉しているせいかもしれません。

寂ショウ尾根の岩登り

寂ショウ尾根 岩場

岩が増えてきました。


屋根のような岩がありました。(上の写真の右の岩) 岩の下に人が入れそうな空間がありました。もしビバークするとしたらこの屋根岩の下あたりがよいかもしれません。(; ^ ー^)

岩登り

せっかくの岩登りの名所なので、なるべく岩を登りました。

本格的な岩登り


少し横にずれれば岩を登らなくてもすむ場所がありました。しかし、せっかくの岩登りの山なので積極的に岩を登りました。


なかなかの岩場が続きました。


小雨が降ったのか少し岩が湿っていたこともあり、神経を使う岩場はありましたが、楽しかったです。こわいと思うほどの岩場はありませんでした。比較的最近登った石鎚山の天狗岳の方が怖かったです。
岩登りの区間は結構長かったので、この日の岩登りを通じて岩場での体の動かし方を少し学習できました。自然の岩だけあって、ちょうどよい場所に手がかり、足場がないこともあるので貴重な経験になりました。


岩登りの区間は正味30分くらいだったと思います。

稜線に到着

寂ショウ尾根の終わりです。

案内表示

「この先キケン」とあります。この表示は滝子山側から寂ショウ尾根側に向かうときの案内表示です。上りはそれほど危険を感じることはなかったですが、こちらから下る場合は注意と体力、筋力、精神的耐久力が必要です。上りについても、ある程度の運動能力、体力、経験は必要と感じました。

稜線で山の神さまへのお詣りをしました。山岳神さんに参拝が可能でした。寂ショウ尾根の登山中も山岳神さんの領域でした。ただ滝子山の神さまというより、周辺の山を本拠とする神さまのようでした。周辺の山にも縦走でもしてみたらよかったかなと思います。

最後の岩場

間近で見る滝子山

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滝子山 登頂

山頂

山頂到着です。それほど疲れることなく登頂できました。\(^▽^)/

山頂風景

天気がよければ富士山がきれいに見えるところですが、あいにく曇天で見えませんでした。冬場の晴れなら・・・というところでしょう。下に山頂からの眺望写真を何点が載せています。

山頂の眺望

山頂風景

山頂はそこそこスペースがあり、あちこちで食事をしたり、休憩したりする人が多かったです。寂ショウ尾根登山中は人に合わなかったので、たくさんの人がいて少しびっくりしました。他の登山道から来られた人々のようです。
くつろぐためには、地面にしくシートがあったほうがよいと思います。

山頂ではしばらく滝子山の神さまにお祈りをしました。滝子山付近は龍神さんの領域のようでした。お祈りはとても気持ちよかったです。祠も何もないだけに、参拝している人は誰もいませんでした。ちょっともったいないなと思いました。

下山
下山は男坂からおりました。しかし全く面白みのない登山道で、他の道から下りればよかったと少し後悔しました。下山は距離が長くて疲れました。稜線でおにぎりを1個食べたので、食事面ではエネルギー補給をしたのになぜか疲れました。岩登りをしたせいかもしれません。今回の山行でも一度もすわって休憩しなかったことも影響しているかもしれません。
帰宅後確認したところ、北側に下りれば、鎮西池(鎮西が池)や、白縫神社があるので、そちらを利用したほうがよい気がしました。

滝子山の登拝記(登山記)はこれでおしまいです。寂ショウ尾根と滝子山での山の神さまに参拝できてよい登山になりました。

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お知らせ:本サイトでは神社めぐりの他に、霊山への登拝(登山)をテーマにしており、霊山には山の神さまが本当におられる(御座す)というスタンスで記事を書いています。霊山の山頂や山中、山麓にはよく祠や神社が建てられたり、修験道者が修行をしたりしています。人は何もないところに根拠なくそういうものを建てたり、修行をしたりしないものです。大抵は修験道者などが実際に山の神さまを感得することでそのような行為が行なわれるものです。山の神さまを含む神さまとは何かという考察は別のページで書いています。



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