武蔵 阿蘇神社・玉川神社参拝 東京羽村の神社散歩

12月の中旬に東京の多摩方面、羽村市の神社を参拝しました。参拝した神社は羽村の阿蘇神社、玉川神社です。後日調べたところ、羽村の神社は、他に五ノ神社、玉川水神社などもありますので、あわせて行ってみてもよいかもしれません。

多摩地区には古社や古寺が少しずつ散らばっていて、都内のような喧騒もないのでのんびり参拝できるのがよいです。

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阿蘇神社について

多摩に阿蘇神社なんてあるの?と思ったりするかもしれませんが、歴史がある阿蘇神社がありました。旧村社です。ご由緒には神託により建てられた神社と書かれていること、多摩川の氾濫を鎮めるための神社と思われること、旧名称は長渕郷総社龍水山阿蘇宮であるから、元々はこの地の守護の神さまのようです。現在では健磐龍命などの阿蘇大神がご祭神ということになり遠くからのご参拝者を含めて崇敬を集めています。

創建
創建は601年(推古天皇9年)と伝えられ、約1420年の歴史がある古社です。
旧称は阿蘇大明神、または、長渕郷総社龍水山阿蘇宮。明治2年、阿蘇神社に改称。

立地・ロケーション
「神託により村中の最良の地に清地を築き霊物を鎮め斎き祀ったのに始まる。」とのことです。(阿蘇神社由緒より)
多摩川の清流を見下ろすような立地です。多摩川の左岸のやや高い土地にあります。
神社の周辺は宅地と畑が混じっているような都市近郊の田舎という感じ。

交通アクセス
JR青梅線 羽村駅 より徒歩約23分。小作駅 からも歩けるが、多摩川沿いの正式参道を通るなら羽村駅の方が近い。
バスの場合、羽村駅から
はコミュニティバスで阿蘇神社の近くまで行ける。コミュニティバス「はむらん」の羽村西コース利用、いこいの里下車すると多摩川沿いの参道入口の鳥居に近い。本数はそれほど多くない。
駐車スペースあり。阿蘇神社の東側の鳥居の前あたりに停められそう。

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阿蘇神社参拝

羽村の武蔵阿蘇神社の特徴をいくつか述べてみたいと思います。

武蔵の阿蘇神社はさわやかである。
武蔵の阿蘇神社はおごそかである。
武蔵の阿蘇神社は清らかである。

このような感じだろうと思います。人が少なめで静かにゆっくり参拝できます。社務所とかはあいておりません。拝殿の前にお守り等の授与品は並べてあり、お賽銭箱に奉納する仕組みだったと思います。授与品を購入するには、500円や100円など小銭は用意しておくか、お札のお釣りは奉納するつもりで参拝するとよいです。

羽村の阿蘇神社を詣ったときは、いつも境内にサイクリングの方をみかけます。階段から自転車を境内までかつぎ上げていました。サイクリングスポットなのかもしれません。

阿蘇神社の入口は南側の多摩川沿いの参道と、東側の鳥居がありました。今回、わたしは東側の鳥居から入りました。本来は社殿の正面から入れる南側の参道から詣るのがよいと思います。

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阿蘇神社 東側入口

阿蘇神社 東側の入口

阿蘇神社 東側の鳥居

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阿蘇宮

阿蘇宮は、東側の入口から入ってすぐにあるお社です。扁額に阿蘇宮と書かれてました。昔は阿蘇神社は阿蘇宮だったので旧社殿(拝殿)の扁額なのかもしれません。社務所等ではなく境内社の参拝スポットです。

阿蘇神社 阿蘇宮

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阿蘇神社 霊木

東側の入口から入ると2本の巨木が迎えてくれます。とてもよい感じで霊木の霊気を感じ取れました。けやきでしょうか。

阿蘇神社 境内

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阿蘇神社 社殿

阿蘇神社 社殿

阿蘇神社 拝殿

阿蘇神社の社殿の立地は、小高い土地の上です。多摩川を見下ろすちょうどよい場所のようです。仮に多摩川が増水したとしてもここまでは水はこなさそうなところです。多摩川の清流沿いということから、清らかな境内になっていると思います。

拝殿での参拝では、体のいろいろな箇所(額、胸、みぞおち、尾てい骨のあたりなど)があたたかくなりありがたい参拝になりました。

本殿後方の社叢

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天然記念物の巨木シイ

高さはそれほどでもないですが、幹周りが尋常でないほど太いシイの木が社殿の横にあります。樹高18m、幹周り6.2m(平成7年調べ)の霊樹です。天慶3年(940年)に手植えされたとのことですので、その通りだとすると、樹齢約1080年になります。この幹周りの太さからするとそれくらい古くても不思議ではありません。

とても古い雰囲気の神木であると思います。霊樹といったほうがしっくりするような見た目です。
本当にびっくりするほど幹周りが太くて、畏まった気持ちでお祈りをしました。

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阿蘇神社 境内社

社殿の後ろに回るといくつくか境内社がありました。拝殿に向かって右側の横を通ると簡単に周りこむことができます。

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阿蘇神社 参道

阿蘇神社の南側の参道と入口です。こちらの参道は社殿と正対していますので、正式な参道だと思われます。

南側参道の入口の鳥居

参道は両側に木々がある程度続く散歩道です。冬場は木々に葉がないですが、春夏場はまた違った風景になるのでしょう。


多摩川沿いをゆったりと歩ける参道。よい天気の日に歩くと小田舎の風景を見ながらのんびりすることができると思います。右手は竹です。多摩川の清流に意識を置くと爽やかな気持ちになれますし、奥の神社側に意識を置くと社叢などによってややおごそかな感覚にもなると思います。

写真には写ってないですが、この参道にはお稲荷さんらしき祠もありました。

神社に向かって歩くと下の写真のように参道左手に多摩川が流れています。

のどかな多摩川と里山の風景です。豪雨や嵐で多摩川が荒れると氾濫して、昔は甚大な被害があったのだろうと思います。多摩川の左岸にあるという阿蘇神社の立地は多摩川の氾濫を鎮めるための立地なのだと思います。

南側参道の境内入口の鳥居

この先の階段を上がると社殿がある境内地になります。

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玉川神社

玉川神社は羽村の阿蘇神社のご近所です。楽に歩ける距離であろうと思います。JR羽村駅、阿蘇神社からそれぞれ徒歩で約10分か10分強くらい。駐車場等はなさそうなのでどこか近所に停めるところを探すか宮の下運動公園あたりの駐車場に停めさせてもらうかです。

玉川神社という名称は多摩川に近いということから来ているのではないかと思います。敷地は大きくはないものの拝殿は立派ですし、扉があいていて参拝にはありがたいです。もし自分のふるさとが田舎で、近所にこんな神社があったらうれしいなーと思うような、ほっとする神社です。
社務所等はなさそうなので、阿蘇神社かあたりの兼務社ではないかと思います。

創建は寿永年間(1182-1185年)、諏訪大社からの勧請ということで、結構な歴史がある神社です。

春祭りを八雲祭、または天王祭といい、従来は7月に行なわれていました。牛頭天王信仰の流れを汲むお祭りで、京都の祇園祭に類するお祭りだそうです。

玉川神社の写真です。

拝殿(社殿)

この神社の参拝時、ご祭神から歓迎いただいたので、立ち寄ってよかったと思います。過去、1度参拝したことがあり、久しぶりだったので懐かしい感じがしました。

御柱

これで、羽村の神社散歩は終わりです。

この日は、この後、あきる野(武蔵五日市)にも足を延ばし、阿伎留神社を参拝してみました。

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