日常雑記 最近の報道を見て

昨日陽光に誘われ比較的近所の社寺を散歩してみました。久しぶりに訪れた社寺もありました。境内に入るとどの社寺もよい波動があり、やっぱり社寺参拝はいいなと痛感しました。新型コロナウイルス感染症流行の時節柄、ほとんどの社寺では手水が停止していたり、柄杓をやめておられたりでしたし、お寺ではお堂に上がっての参拝はできなくなっているようです。

さて最近の新型コロナウイルス感染症関連の報道を見ていて少し気になる情報を集めて書いてみたいと思います。

東京都の新型コロナウイルス感染症の報道

5/2に東京都から新型コロナウイルス感染症にてなくなられた方の年代別の内訳が発表されました。東京都のサイトを見に行きましたが掲載見つけられなかったたのでマスコミ報道からの情報です。こういった情報がもっと出てくるとよいなと思います。

東京都の新型コロナウイルス感染症死者数
東京都の死亡者122人の内、約92%が60代以上となっております。ICUに入った重篤な方、重症で入院されている方などの年代別構成、基礎疾患の有無なども気になりますが、傾向としては重要な情報だと思います。全国の情報も欲しいところです。高齢者には集団感染の方が含まれているとも発表されているのでそれだけ持病がある方は危険であるということです。以下が年代構成です。グラフにも記載しました。
・30代以下 0人
・40代  1人
・50代  9人
・60代 18人
・70代 40人
・80代 38人
・90代 16人

亡くなられた方の約92%が60代以上
東京都がこのデータを出してきたことから、今後60代以上の行動自粛依頼などについて言及する用意があるのかもしれません。

下に記した中国のデータと合わせて考えると致死率という観点だけで評価するのならどうやら40代以下は大丈夫っぽいです。50代については少し致死率が上がっていますが、40代以下より基礎疾患がある人が多いことを考慮すると、基礎疾患がない50代なら別の数字になるのかもしれません。60代以上の方、基礎疾患がある方は、家族など周囲にそういった方がおられる人は行動に注意が必要なのでしょう。
ワールドワイドでの流行ですので、発表がどこまでされるのかは別にして臨床的にも病理的にも疫学的にもこれからどんどんいろいろなことがわかってきそうです。


新型コロナウイルス年齢別致死率について中国の患者データ
参考として中国の44672人の患者データです。(厚生労働省サイトより)表にも記載しました。
□年齢別にみた新型コロナウイルス感染症の致死率
80歳以上   14.8%
70-79歳   8.0%
60-69歳   3.6%
50-59歳   1.3%
40-49歳   0.4%
30-39歳   0.2%
20-29歳   0.2%
10-19歳   0.2%
0-9歳     0%

重症例の基礎疾患について

重症例の基礎疾患の有無
新型コロナウイルス感染症の重症例の基礎疾患の有無については下記のような情報がありました。国立感染症研究所サイトからの情報で3/17、4/6発表の記述疫学情報をまとめると次のとおりでした。情報なしや不明を除外すると80~90%で基礎疾患ありでした。

ICU 侵襲的
換気
ECMO
基礎疾患あり 27 44 17
基礎疾患なし 7 5 2
情報なし/不明 23 29 8
合計 57 78 27

基礎疾患の内訳
基礎疾患内輪でですが、4/6発表で次の通りでした。
□侵襲的換気を必要とした49例
糖尿病13例
高血圧12例
脂質異常症10例
心血管疾患5例
悪性新生物5例等
□ECMOを必要とした18例
高血圧5例
糖尿病4例
脂質異常症4例
心血管疾患2例等
(重複あり)

基礎疾患がない人の致死率は低い

下の数値からは基礎疾患がない方はありの方に比べるとかなり低いことがわかります。

基礎疾患について中国の患者データ
次に中国の44672人のデータです。(厚生労働省サイトより)
□基礎疾患ごとにみた新型コロナウイルス感染症の致死率
全体      2.3%
心血管疾患  10.5%
糖尿病     7.3%
慢性呼吸器疾患 6.3%
高血圧     6.0%
がん      5.6%
持病なし    0.9%

このエントリーは以上になります。