日本七霊山 四国の霊峰 石鎚山天狗岳登拝

前回記事の「四国の霊峰 石鎚山弥山登拝(石鎚神社 頂上社、中之宮 成就社)」の続きです。

弥山の石鎚神社頂上社の登拝を終え、天狗岳に向かいました。最高峰の天狗岳に行くのは危険箇所がありこわかったですが、何とか辿りつくことができました。弥山から天狗岳はコースタイム10分ほどなのに対し渋滞していたので30分ほどかかりました。天狗岳にしばらく滞在して軽く瞑想したあと、弥山に戻り下山をしました。帰宅後、天狗岳のさらに先に南尖峰という頂上もあり、天狗岳と同じ1982mだと知りました。南尖峰までは足を延ばせばよかったかなと若干後悔しています。

石鎚山 天狗岳登拝

弥山から天狗岳に向かう際は、まずは、鎖場の急な岩場をくだります。

弥山からの下り

上の写真は下っている途中で上を見上げて撮っています。

弥山からの下り

上の写真は弥山からの下りの鎖場を降りきったところの写真です。高低差も短いのでそれほど難しくはないですが、ネット情報を見ているとここで滑落して崖から落ちた人もいるようですので油断はできません。

天狗岳への稜線

霧がでていて神秘的な尾根歩きでした。楽しかったです。

天狗岳への稜線(渋滞)

天狗岳への稜線途中で動けなくなっている人がいて渋滞していました。やや高齢の方のようで足がつったようでした。稜線ではときどき無理な体勢になることもあるので、足に負荷がかかったのでしょう。足がつった人が無事移動できるよう山の神さまにお祈りをしました。お祈りするのは自分が先に進みたいためでもあります。(^∀^;)

尾根道と樹氷

墨絵の世界のようで幻想的です。

天狗岳への稜線(渋滞)

渋滞している間を利用して斜面の美しい樹氷を撮影しました。

その後、さほど時間はかからずに、渋滞が進み出しました。よかったです。

天狗岳

天狗岳が見えてきました。左の天狗竹山頂が霧の中、右が晴れと、完全に二分された風景になっています。

天狗岳

さらに天狗岳に近づきました。
天狗岳には難所の一つとしてナイフリッジsを通過します。

ナイフリッジ

上の写真はナイフリッジを通り終えて撮ったような氣がします。さほど難しくはないですがちょっと怖かったです。

ナイフリッジ(霧)

ナイフリッジ

ナイフリッジを終え、天狗岳への岩登りとなりました。(下の写真)

天狗岳への岩登り

上の写真のこの付近の岩登りが一番こわかったです。鎖がないこと、余り手をかける場所、登りやすい足場がなかったこと、落ちたら滑落して一巻の終わりっぽいことからです。尾根の渋滞があったため、後ろに人がついていてゆっくりルートを探ることができなかったこともあり、片足はつまさきだけ足がかかり、もう片足は腰より高い位置に開脚気味に足をかけるなどボルダリングみたいな岩登りになりました。(^∀^;) ゆっくりルートを見つけながら登ったほうがよいと思いました。他に楽なルートがあったかもしれません。

天狗岳 眺望

天狗岳に登った際、少しだけ晴れ間がありました。

天狗岳眺望 弥山方面

天狗岳

天狗岳

天狗岳という名前ですが、わたしが行ったときは、石鎚山の山岳神さまにこちらで参拝することができました。大天狗さまは弥山の頂上社のほうにおられたようでした。

天狗岳付近でしばらくといっても数分程度ですが山岳神さんにお詣りをして瞑想をしました。登拝御礼、安全登山祈願などを行いました。

天狗岳は古来、山岳信仰の山として有名ですので、石鎚山の神さまも人間との付き合いには慣れておられるのではないかと思います。力が強く、奥が深そうな大神でした。この日の登拝だけでなくもっとよく石鎚山に来て見たい、もっと経験したいと思いました。
弥山と違い、天狗岳はやや人が少なめで途中から無人になりました。山奥感があり高度があり、神有の独特の雰囲気の場所にひとり滞在できた時の肌感覚は強く印象に残っています。天狗岳にいた数分間が今回の登拝のクライマックスでした。クライマックスすぎて無心でいたので、余り記憶が残ってなかったりします。(^∀^;) 登拝の経験値としては確実にたくさんいただけました。

天狗岳

天狗岳を下山して振り返り、再び、天狗岳を撮りました。頂上にいた際は晴れていたように思えたのですが、弥山側から見ると相変わらず頂上付近のみ霧のシールドに包まれていました。

このあたり、やっぱり仙人の境地にひたれる場という感じでした。石鎚山の中でも空気が違います。特別な場所だと思います。恐らく天狗岳よりもっと南尖峰の方に進むとより秘境感が出てくるものと思います。

以上で石鎚山の登拝は終わりです。虫が多いとされている石鎚山ですが、寒かったおかげでアブ、ブユ類は全く遭遇せず快適でした。石鎚は虫の天敵といわれるトンボが少ない山域なのかもしれません。

石鎚山の夢

登山の後日、石鎚山の夢を見ました。夢ではわたしは茨城県におりました。夢で伝わってきた情報を以下言葉にしました。

「石鎚山に登った人は、石鎚山のことを念じれば、茨城にいようと、他の場所にいようと、石鎚山の山頂や山中にいるのと同じようにそこは石鎚山になる。」

という情報でした。夢の記憶をそのまま日本語にすると少しおかしかったので、少し編集して書いています。誰でもそうなるのでなく、恐らくある程度の念じる力がいるのではと想像します。

その翌日の夜も石鎚山のことを考えながら寝付きましたところ、また夢をみました。夢の内容なので不正確かもしれませんが、昔話風だったので記念に書き留めておこうと思います。

「四国に三柱の天狗がいた。(夢の中では、どこそこの天狗と聞いたのですが覚えられませんでした。)
三柱の天狗のうち、石鎚山の大天狗さんがあることの褒美として石鎚山弥山の頂上社が造られた。(弥山が与えられた?)」

というようなストーリーだったと思います。

わたしは夢を通じ石鎚山の大天狗さんに一段と親しみが湧き好きになりました。

登山データ

ロープウェイ成就社山頂駅から弥山経由天狗岳の往復でした。累積登りの標高差は1051m。登山時間は5時間40分、YAMAPデータでの行動時間は4時間、休憩1時間40分でした。

石鎚山山頂付近登山コース略地図

 



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