仏像探訪記 関東三大不動、山岳信仰の大山寺

1月の休日、時間ができたので神奈川県方面の神社にいきたいという気持ちになり、大山阿夫利神社に行くことに決めました。普段神奈川方面に行きたくなることは滅多にないので、このチャンスを生かすことにしました。

折角大山まで行くのだから、大山寺にも行くことにしました。バスで大山ケーブルまで移動したのですが、途中「滝」がつくバス停が2つほどあり、もしかしたら昔は滝行をしていたのかもしれません。(今もしているのかは不明。)

バスを降り、ケーブルカーの乗り場まで階段中心の上り坂の道を歩きました。道の両側に土産物が並び、賑やかでよかったです。とうふ料理の店もちらほらありました。昔の講の名残りなのか今も講があるのかはわかりませんが、宿坊らしきお宿も数軒あるようでした。

ケーブルカーの駅に到着すると次の便まで15分ということで、待つのがつらいので大山寺まで歩くことにしました。ケーブルカーは、この日1時間に3本でした。

大山寺には女坂という道を歩きましたが、体力を使う階段が中心でした。もう一つ男坂がありましたが、女坂よりしんどそうなネーミングですし、大山寺とは反対側なので利用しませんでした。

女坂から大山寺まで多分20分くらいはかかったと思いますが、かなりしんどかったです。

女坂入口 左不動大明王 右大山阿夫利神社 の碑

女坂の七不思議 弘法の水付近

女坂には七不思議というのがありました。その内の一つが弘法の水です。
どこが弘法の水かよくわかりませんでしたが、おそらく女坂からはずれて近づけばわかるのだと思います。今も水はあるそうです。

女坂の七不思議 子育て地蔵

女坂の七不思議 逆さ菩提樹

女坂の七不思議 爪きり地蔵

前不動堂

大山寺に近づくとお堂がありました。現在このお堂には仏像はないそうです。

倶利伽羅堂

立て札には龍神堂と書いてありました。大山最古の堂だそうです。

女坂 石段

大山寺参道の石段

大山寺参道の石段 上から

大山寺の石段を上りやっと大山寺に着きました。

大山寺

石段を上っているときに、スピーカーからお経の読経の声が流れ出しました。かなり貫禄のある声でした。手水をすませ、本堂に入り、お経にあわせて参拝をしました。
本堂では正面に不動明王があり大迫力です。お経は最後に般若心経になって終わりました。厄除祈願が行われたようです。数人の依頼者が和尚さん?の後ろに並んでいました。
祈願が終わると太鼓、銅鑼が鳴り、さらにほら貝が吹かれてあたりに鳴り響きました。これぞ山岳系の修験道という感じでいい味出してました。昔この音をどこかで聴いたことがあると感じました。10年以上前に初めて大山に来たときにも聞いた音だったかもしれません。
大山寺は、大山の中腹にあるだけあって空気が澄み渡っており、いいところに来たと大満足の思いでした。

仏像についてですが、外から見える仏像は正面に不動明王、左端に阿弥陀如来などがありました。中は撮影ができず、写真はありません。
内拝ができるようになっていて、内拝料金が400円でした。内拝ルートを辿るといくつかの仏像がありました。最初に左手に不動明王があり、奥の回廊のようなところの中央に坐拝の拝所があり、さらに別の不動明王と左右に矜迦羅童子と制多迦童子がありました。また秘仏の三面大黒もありました。三面大黒天は毘沙門天と弁財天が左右にあるそうです。

<須弥壇>
金剛大日(おんばざらだとばん)  不動明王  胎蔵大日(あびらうんけん)

<裏側>
三面大黒天

<奥の坐拝所>
不動明王
矜迦羅童子  制多迦童子など

これらのうち、最も印象に残ったのが、姿は見えない秘仏の三面大黒です。不動明王などの力強い波動の中、とても特色のある精妙な波動でした。またこの秘仏を拝みに来てみたいです。

うろ覚えですが、参拝時点では下の図のような感じの配置だったと思いますが、これ以外にも仏像はあったと思います。

大山寺 境内

手水盤

大山寺境内

大山寺 池

とても霊妙な池でした。この場所で瞑想でもしてみたいくらいです。氷結部分がある通り、寒かったです。

大山寺 池 龍神

大山寺から見える仏像

崖をはさんで対岸にある仏像です。おそらくぐるっと回り込めば行けると思います。この日は時間がなかったので、いきませんでした。

大山寺からの眺望

大山寺はさっと通過するつもりだったのが、大山寺がよかったので、思ったよりも時間がたってしまいました。大山寺駅からケーブルカーに乗るつもりだったのが、またもや時間が合わず、大山阿夫利神社下社まで歩くことにしました。

~別途大山阿夫利神社の参拝エントリーに続く~


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