山岳寺参拝 日本三大薬師 日向山宝城坊 日向薬師

丹沢方面、大山に近い位置にある日向薬師を参拝しました。日向薬師奥の院にも行こうと思っていたのですが、元奥の院にあった虚空蔵菩薩像(石像)が現在は日向薬師にあるということだったのでいくのをやめました。

日向薬師は、少し山の中にありますので、山岳寺院参拝記としています。
日向は、ひなた と読みます。元の名は日向山霊山寺(ひなたさんりょうぜんじ)です。

開山

寺伝では霊亀2年(716年)、行基の開山という。境内からは奈良時代にさかのぼる寺院跡は発掘されておらず、実際の創建は10世紀頃と推定されている。(Wikipediaより引用)

見所

・長くて緑に囲まれた 参道
・十二神将に囲まれた薬師如来を拝める 薬師堂(本堂)
・木の中に納まっている 虚空蔵菩薩
・本尊はじめ多数の仏像がある 宝物殿
・周囲の散歩道など

参道を進み、石段を上ると薬師堂が正面に位置し、境内の端の方に虚空蔵菩薩が木の洞に入って祀られていました。建造物は少ないので宝物殿もすぐにわかります。
宝物殿には豊富な仏像が置かれているそうですが、残念ながら入りませんでした。料金が惜しいのではなく、登山靴を脱ぐのが時間的に億劫だったためです。後で調べると錚々たる仏像が置かれているとのことで、次回立ち寄る機会がありましたらぜひ入りたいと思っています。

仏像

・薬師堂(本堂)

薬師如来像、十二神将像(見える範囲で)

・宝物殿

本尊 薬師如来像(但し秘仏)
前立ち薬師三尊像
阿弥陀如来像
十二神将像
他多数

・本尊の秘仏の開帳日

初詣 1月1日・2日・3日の三が日
初薬師 1月8日
本尊開扉大法会 4月15日 (年度最後の開帳)

・境内

空海像

他に本堂内に、びんずるさんもおられたような気がします。

特徴

・文化財が多い(国の重文多数)

参考リンク先:Wikipedia日向薬師

・日本三大薬師、武相四大薬師

・柴折薬師(高知県大豊町)・米山薬師(新潟県上越市)とともに「日本三薬師」に数えられることもある。
・峰の薬師(相模原市)・高尾山薬王院・新井薬師とともに「武相四大薬師」として信仰を集めている。
(Wikipediaより引用)

・過去の隆盛

・一時期は勅願寺になり、江戸時代末期には 12坊を数えたと言われる。

・明治時代初期の廃仏毀釈によって多くの坊舎が失われ、本堂(薬師堂)、鐘堂、仁王門などをわずかに残すのみとなった。

・現在は霊山寺の別当坊であった宝城坊が寺籍を継いでいる。
(Wikipediaより引用)

・日向薬師の信仰

・中世以降の薬師如来信仰の霊場で、関東地方では有数の古寺。

・現在も「日向薬師」として病気平癒、特に眼病に霊験ありとして信仰を集める。
(Wikipediaより引用)

・薬師の森など周囲の自然環境がよい

・山内の自然環境が良好に保持されていることから、ハイキングコース、健康保持増進や心の安らぎの場として人気を集めている。

・周辺の山林は保健保安林として維持されており、この森が「日向薬師の森」と呼ばれ、山林が保全されるとともに散策道なども整備されている。
(Wikipediaより引用)

 

参道~山門

参道の両脇が木々に囲まれていて雰囲気がよい参道です。杜のエネルギーが心地よいです。これから山寺に行くんだなという一種の期待感のようなやる気がアップしました。参道は長くて15分~20分くらいは歩くと思います。参道に入る際、夫婦のハイカーに抜かされてしまったので、ゆっくり歩いてみました。

参道(入口付近)。

参道は木や石段を使った階段状の距離が長かったです。

参道の脇にあった石仏です。

山門(仁王門)です。

山門の仁王像です。迫力はあります。

再び参道です。

薬師堂~境内

階段を上りきると正面に薬師堂が建つ境内スペースに行き当たりました。

薬師堂(本堂)です。

中は撮影禁止のため、仏像等は撮っておりません。
参拝当日、薬師堂の拝所からお参りできたのは、本尊とは別の薬師如来と十二神将像でした。薬師如来と取り囲む十二神将の十数体の仏像が並ぶのは、なかなか見られるものではないと思います。落ち着いてお祈りができる場所で、仏の波動を受けることができました。参拝者は休日だったのでそれなりにおられました。

鐘楼です。

宝城坊の二本杉(幡かけ杉)です。

宝城坊の二本杉については、次のとおり説明がありました。かながわの名木100選とのことです。樹齢(推定)800年。

足利基氏が幡をかけ、平和と幸せ・五穀の豊かな実りを祈った「幡かけの杉」として親しまれている。

 

境内風景です。

虚空蔵菩薩

虚空蔵菩薩は、奥ノ院から移動された虚空蔵菩薩が木の洞に祀られています。強力な波動を放っておられ非常に印象的です。流石に長年奥の院にあっただけあります。


虚空菩薩はこのように木の洞に収めてありました。
真言 なうぼうあきゃしゃきゃ らばや おんありきゃ まりぼりそわか

虚空、すべてのものを含蔵するように広大無辺の福徳をそなえており、それをひとびとに与えられておられます。
子どもが十三才に成長すると、より福徳、智恵と慈悲心がさずかるようにとお詣りする菩薩さまです。

周辺の散歩道

少し周辺の山道を歩いてみました。

歩いていると、何かがさがさと動くものがあありました。他の登山客かなと思って、その方向の道筋を見てみたのですが誰もいませんでした。人間にしては姿を消すのが速すぎる動きだったので、鹿だったのかなと気がつきました。黒かったら熊ですが、白っぽかったので鹿だろうと思います。夏になると針葉樹林にもクマは出てくるようなので要注意です。針葉樹林帯では、倒木や切り株などに湧くアリを食べるそうです。

散歩道の渓谷です。

こちらでは、鹿のものではない、動物の足あとがあり、熊っぽいものでした。(^▽^;)
3月半ばの参拝だったので、熊はもう目覚めている時期かもしれません。


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